SIZE

Section: GNU Development Tools (1)
Updated: 2025-09-17
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名前

size - バイナリファイルのセクションの大きさとその合計を一覧表示  

書式

size [-A|-B|-G|--format=compatibility]
     [--help]
     [-d|-o|-x|--radix=number]
     [--common]
     [-t|--totals]
     [--target=bfdname] [-V|--version]
     [-f]
     [objfile...]  

説明

GNU size ユーティリティは、引数リストに objfile の各バイナリファイルのセクションサイズと合計サイズを一覧表示します。 デフォルトでは、ファイルごと、またはファイルがアーカイブの場合はモジュールごとに 1行の出力が生成されます。

objfile... は、検査されるファイルです。何も指定しない場合は、 "a.out" ファイルが代わりに使用されます。  

オプション

コマンドラインオプションには次の意味があります:
-A
-B
-G
--format=compatibility
これらのオプションのいずれかを使用して、GNU size の出力をSystem V の size (-A または --format=sysv を使用) または Berkeley の size (-B または --format=berkeley を使用) の出力に類似させるかどうかを選択できます。デフォルトは、 Berkeley の形式に似た 1行形式です。あるいは、GNU 形式の出力を選択することもできます (-G または --format=gnu を使用)。これは Berkeley の出力形式に似ていますが、サイズのカウント方法が異なります。

以下は、size の Berkeley(デフォルト) 形式の出力例です:

        $ size --format=Berkeley ranlib size
           text    data     bss     dec     hex filename
         294880   81920   11592  388392   5ed28 ranlib
         294880   81920   11888  388688   5ee50 size

Berkeley スタイルの出力では、 "text" カラムの読み込み専用データがカウントされ、 "data" カラムのデータはカウントされません。 "dec" カラムと "hex" カラムでは、 "text" カラム、 "data" カラム、 "bss" カラムの合計がそれぞれ 10進数と 16進数で表示されます。

GNU 形式では、 "text" カラムではなく "data" カラムの読み込み専用データがカウントされ、 "text" カラム、 "data" カラム、 "bss" カラムの合計が "total" カラムに一度だけ表示されます。 --radix オプションを使用すると、すべての列の基数を変更できます。同じデータを GNU 方式で表示すると、次のようになります:

        $ size --format=GNU ranlib size
              text       data        bss      total filename
            279880      96920      11592     388392 ranlib
            279880      96920      11888     388688 size

これは同じデータですが、System V の慣習に近い形で表示されています。

        $ size --format=SysV ranlib size
        ranlib  :
        section         size         addr
        .text         294880         8192
        .data          81920       303104
        .bss           11592       385024
        Total         388392
        
        
        size  :
        section         size         addr
        .text         294880         8192
        .data          81920       303104
        .bss           11888       385024
        Total         388688

--help
-h
-H
-?
使用可能な引数とオプションの要約を表示します。
-d
-o
-x
--radix=number
これらのオプションのいずれかを使用して、各セクションのサイズ を10進数 (-d または --radix=10)、 8進数 (-o または --radix=8)、 16進数 (-x または --radix=16) のいずれで指定するかを制御できます。--radix=number では、 3つの値(8、10、16) のみがサポートされます。合計サイズは常に 2つの基数で指定されます。-d または -x 出力の場合は 10進数と 16進数、-o を使用している場合は 8進数と 16進数です。
--common
各ファイルの共通シンボルの合計サイズを表示します。Berkeley または GNU 形式を使用する場合、これらは bss サイズに含まれます。
-t
--totals
リストされたすべてのオブジェクトの合計を表示します (Berkeley または GNU フォーマットモードのみ)。
--target=bfdname
objfile のオブジェクトコード形式を bfdname と指定します。このオプションは必要ないかもしれません。size は自動的に多くのフォーマットを認識します。 Xrefなので削る
-v
-V
--version
size のバージョン番号を表示します。
-f
無視します。このオプションは size プログラムの他のバージョンで使用されますが、 GNU Binutils バージョンではサポートされていません。
@file
file からコマンドラインオプションを読み込みます。読み込まれた オプションは、元の @file オプションの代わりに挿入されます。 fileが存在しない場合、または読み込めない場合、オプションは 文字通りに扱われ、削除されません。

file 中のオプションは空白で区切られます。空白文字は、オプション 全体を一重引用符または二重引用符で囲むことによってオプションに含める ことができます。任意の文字 (バックスラッシュを含む) は、含まれる文字の 前にバックスラッシュを付けることによって含めることができます。 file 自体に追加の @file オプションを含めることができます。 このようなオプションは再帰的に処理されます。

 

関連項目

ar(1), objdump(1), readelf(1) と binutils の Info エントリ。  

著作権

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