RCS 拡張子にマッチするパス名は RCS ファイル、 その他のパス名はワークファイルであるとみなします。 ファイルの対応づけについては ci(1) を参照してください。
-q オプションが指定されると診断メッセージの表示を行いません。 -r オプションにより 0、1 あるいは 2 個のリビジョンを指定できます。 -ksubst オプションはリビジョンを取り出す際のキーワード置換の方法を変更します。 co(1) を参照してください。 たとえば、 -kk -r1.1 -r1.2 と指定すると、 リビジョン 1.1 と 1.2 を比較する際にキーワードの違いを無視します。 以下に示す 4 つの場合、 ロック者キーワードの違いから余計な差分が出力されるのを抑止するために、 -kkvl オプションが指定されたものとみなします。 (1) たかだか 1 つのリビジョンしか指定されていない、 (2) -k オプションが指定されていない、 (3) デフォルトのキーワード置換方式が -kkv と設定されている、 (4) ワークファイルのファイルモードが co -l が作成するものと同じである。 -T, -V, -x, -z オプションの詳細については co(1) を参照してください。 その他、通常ファイルに対して用いられる diff(1) のすべてオプションは、同じ意味で rcsdiff に対して用いることができます。
rev1 と rev2 が両方とも指定されなかった場合、 rcsdiff はデフォルト枝 (branch) (デフォルトでは幹(trunk)) の 最新のリビジョンとワークファイルとを比較します。 これは、 最後にチェックインした後、 ワークファイルに対して加えられた変更を知るのに便利です。
rev1 のみが指定された場合、 rcsdiff は RCS ファイル中のリビジョン rev1 の内容とワークファイルの内容を比較します。
rev1 と rev2 の両方が与えられた場合、 rcsdiff は RCS ファイル中の指定された 2 つのリビジョンを比較します。
rev1 と rev2 は、 数字またはシンボルで指定することができます。
rcsdiff f.c
は、 RCS ファイルのデフォルト枝の最新リビジョンとワークファイル f.c を比較します。