IO_SUBMIT
Section: Linux Programmer's Manual (2)
Updated: 2012-07-13
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名前
io_submit - 非同期 I/O ブロックを処理待ちキューに登録する
書式
#include <linux/aio_abi.h> /* 必要な型の定義 */
int io_submit(aio_context_t ctx_id, long nr, struct iocb **iocbpp);
注: このシステムコールには glibc のラッパー関数は存在しない。「注意」の節を参照。
説明
io_submit() システムコールは、AIO コンテキスト ctx_id に nr 個
の I/O リクエストを処理待ちとしてキューに追加する。 iocbpp 引き数は、
AIO コンテキスト ctx_id に登録される nr 個の AIO 制御ブロックの
配列になっていなければならない。
返り値
成功すると、 io_submit() は登録した iocb の個数を返す (nr が 0 の場合は 0 を返す)。
失敗時の返り値については、「注意」の節を参照すること。
エラー
- EAGAIN
-
何個かの iocb をキューに入れるのに必要なリソースが得られない。
- EBADF
-
先頭の iocb に指定されたファイルディスクリプターが無効である。
- EFAULT
-
データ構造の中に無効なデータを指しているものがある。
- EINVAL
-
ctx_id で指定された AIO コンテキストが無効である。 nr が 0 未満で
ある。 *iocbpp[0] の iocb が適切に初期化されていないか、
指定された操作がその iocb 中のファイルディスクリプターに対して 無効
である。
- ENOSYS
-
io_submit() はこのアーキテクチャーでは実装されていない。
バージョン
非同期 I/O システムコールは Linux 2.5 で初めて登場した。
準拠
io_submit() は Linux 固有であり、移植を想定したプログラムで 使用すべきではない。
注意
glibc はこのシステムコールのラッパー関数を提供していない。
syscall(2) を使ってこのシステムコールを起動することができる。
しかし、たいていは、このシステムコールを呼び出したいのではなく、
libaio が提供している io_submit ラッパー関数を呼び出したい
場合がほとんどであろう。
libaio のラッパー関数では ctx_id 引き数に別の型
(io_context_t) が使われることに注意すること。
また、libaio のラッパー関数は、エラーの通知が通常の C ライブラリの
慣習にしたがっておらず、エラーの場合には負のエラー番号 (エラーの節に列
挙されている値の一つを負にしたもの) が返り値となる点にも注意すること。
syscall(2) 経由でシステムコールを起動すると、返り値は通常のエラー通
知の慣習に したがってものとなり、エラーの場合には -1 が返り、 errno
にエラーを示す (正の) 値が設定される。
関連項目
io_cancel(2), io_destroy(2), io_getevents(2), io_setup(2),
aio(7)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 返り値
-
- エラー
-
- バージョン
-
- 準拠
-
- 注意
-
- 関連項目
-
- この文書について
-
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