#include <stdio.h> void flockfile(FILE *filehandle); int ftrylockfile(FILE *filehandle); void funlockfile(FILE *filehandle);
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):
上記の全ての関数:
(注: このロックは、 flock(2) や lockf(3) といった関数が行うロックとは全く無関係である。)
これらのことはすべて C プログラマには見えない部分で行われるが、 より細かい制御ができた方がよい理由が2つあるだろう。一つは、一つのスレッドが 行う一連の入出力動作は一緒に行われ、他のスレッドの入出力によって中断されない 方がよいということであろう。もう一つは、効率を大きく上げるためには ロックのオーバヘッドを避ける必要があるということであろう。
この目的を実現するために、 FILE オブジェクトのロック、一連の入出力動作の実行、 ロックの解除をスレッドが明示的に指示することができる。 これにより、他のスレッドが途中で入出力を行うのを防止する。 このようなことを行う理由が効率の向上であるならば、 ロックを行わないバージョンの標準入出力関数を使うこともできる。 例えば、 getc(3) や putc(3) の代わりに getc_unlocked(3) や putc_unlocked(3) を使用する。
flockfile() 関数は、*filehandle が他のスレッドにロックされていな い状態になるまで待ったのち、現在のスレッドを *filehandle のオーナに設 定し、ロック数を加算する。
funlockfile() 関数は、ロック数を減算する。
ftrylockfile() 関数は flockfile() のブロッキングを行わない バージョンである。他のスレッドが *filehandle をロックしている時は 何も行わず、そうでない場合は *filehandle の所有権を獲得し、 ロック数を加算する。
インターフェース | 属性 | 値 |
flockfile(), ftrylockfile(), funlockfile() | Thread safety | MT-Safe |
_POSIX_THREAD_SAFE_FUNCTIONS が定義されているときにこれらの関数を使用することができる。