GETGRENT

Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2017-09-15
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名前

getgrent, setgrent, endgrent - グループファイルエントリーの取得  

書式

#include <sys/types.h>
#include <grp.h>

struct group *getgrent(void);

void setgrent(void);

void endgrent(void);

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

setgrent():

_XOPEN_SOURCE >= 500
    || /* glibc 2.19 以降: */ _DEFAULT_SOURCE
    || /* glibc 2.19 以前: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE

getgrent(), endgrent():

glibc 2.22 以降:
    _XOPEN_SOURCE >= 500 ||
        _DEFAULT_SOURCE
Glibc 2.21 and earlier
    _XOPEN_SOURCE >= 500
        || /* glibc 2.12 以降: */ _POSIX_C_SOURCE >= 200809L
        || /* glibc 2.19 以前: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE
 

説明

getgrent() 関数は、グループデータベースから取得したエントリーを 要素毎に分解し、各要素を格納した構造体へのポインターを返す (グループデータベースの例: ローカルのグループファイル /etc/group, NIS, LDAP)。 getgrent() は、最初に呼び出された時は最初のエントリーを返し、 それ以降は呼び出される毎に次のエントリーを返す。

setgrent() 関数を使うと、もう一度読み込めるように、 グループデータベースの先頭に戻る。

endgrent() 関数は、全ての処理が終わった後にグループ データベースをクローズする。

group 構造体は <grp.h> で以下のように定義されている:

struct group {
    char   *gr_name;        /* グループ名 */
    char   *gr_passwd;      /* グループのパスワード */
    gid_t   gr_gid;         /* グループ ID */
    char  **gr_mem;         /* グループのメンバ名へのポインター
                               の配列 (配列はヌルで終端する) */ };

この構造体のフィールドの詳細は group(5) を参照のこと。  

返り値

getgrent() 関数は group 構造体へのポインターを返す。 これ以上エントリーが無いか、エラーが発生した場合は NULL を返す。

エラーが発生すると、 errno が適切に設定される。 この関数の呼び出し後に errno をチェックしたい場合は、呼び出し前に errno を 0 に設定しておかないといけない。

返り値は静的な領域を指しており、その後の getgrent(), getgrgid(3), getgrnam(3) の呼び出しで上書きされるかもしれない。 (返されたポインターを free(3) に渡さないこと。)  

エラー

EAGAIN
サービスが一時的に利用できなかったこと。あとでもう一度試してほしい。 NSS バックエンドの場合、glibc では、バックエンドとの通信中に一時的なエラーが発生したことを示す。 このエラーは直るかもしれないので、あとでもう一度試すよう提案している。
EINTR
シグナルが捕捉された。signal(7) 参照。
EIO
I/O エラー。
EMFILE
オープンされたファイルディスクリプター数がプロセス毎の上限に達している。
ENFILE
オープンされたファイルの総数がシステム全体の上限に達している。
ENOENT
必要な入力ファイルが見つからなかった。 NSS バックエンドの場合、glibc では、このエラーはバックエンドが正しく設定されていないことを示す。
ENOMEM
group 構造体を割り当てるためのメモリーが不十分。
ERANGE
与えられたバッファー空間が不十分である。
 

ファイル

/etc/group
ローカルのグループデータベースファイル
 

属性

この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース属性
getgrent() Thread safety MT-Unsafe race:grent
race:grentbuf locale
setgrent(), endgrent() Thread safetyMT-Unsafe race:grent locale

In the above table, grent in race:grent signifies that if any of the functions setgrent(), getgrent(), or endgrent() are used in parallel in different threads of a program, then data races could occur.  

準拠

POSIX.1-2001, POSIX.1-2008, SVr4, 4.3BSD.  

関連項目

fgetgrent(3), getgrent_r(3), getgrgid(3), getgrnam(3) getgrouplist(3), putgrent(3), group(5)  

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。


 

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属性
準拠
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