GETPASS
Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2019-03-06
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名前
getpass - パスワードを取得する
書式
#include <unistd.h>
char *getpass(const char *prompt);
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):
getpass():
-
- glibc 2.2.2 以降:
-
_XOPEN_SOURCE && ! (_POSIX_C_SOURCE >= 200112L)
|| /* glibc 2.19 以降: */ _DEFAULT_SOURCE
|| /* glibc <= 2.19: */ _BSD_SOURCE
- glibc 2.2.2 より前:
-
なし
説明
この関数は時代遅れ (obsolete) である。使用しないこと。端末のエコーを有効にせずに入力の読み込みを行いたい場合は、 termios(3)
の ECHO フラグの説明を参照のこと。
getpass() 関数は /dev/tty (プロセスの制御端末) をオープンし、文字列 prompt を出力する。そして
echo をオフにし、一行 (「パスワード」) を読み込み、端末の状態を元に戻して、再び /dev/tty をクローズする。
返り値
getpass() 関数は入力されたパスワード (の最初の PASS_MAX バイトまで) が書きこまれた、
スタティックなバッファーへのポインターを返す。 末尾の改行は含まれない。この文字列はヌルバイト ('\0') で終端される。
このバッファーは、以降の関数コールで上書きされるかもしれない。 エラーが起こると、端末の状態を復元し、 errno を適切な値に設定して、NULL
を返す。
エラー
この関数は以下のような場合に失敗しうる。
- ENXIO
-
プロセスが制御端末を持っていない。
ファイル
/dev/tty
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値
|
getpass()
| Thread safety | MT-Unsafe term
|
準拠
SUSv2 には存在するが、過去の名残 (LEGACY) と位置付けられている。 POSIX.1-2001 で削除された。
注意
GNU C ライブラリの実装では、 /dev/tty がオープンできない場合は prompt は stderr
に書き出され、パスワードは stdin から読み込まれた。 パスワードの長さには制限はなく、 行編集も無効にはされなかった。
SUSv2 によれば、 PASS_MAX の値が 8 以下の場合は、この値は <limits.h>
で定義されていなければならない。 いずれの場合でもこの値は sysconf(_SC_PASS_MAX) によって取得できる。
しかし、POSIX.2 は定数 PASS_MAX, _SC_PASS_MAX と関数 getpass() を取り下げた。 glibc
版は _SC_PASS_MAX を受け付け、 BUFSIZE (例えば 8192) を返す。
バグ
この関数を呼び出したプロセスは、 できる限り早くそのパスワードを消去 (ゼロクリア) し、 クリアテキストのパスワードが
そのプロセスのアドレス空間で見えないようにすべきである。
関連項目
crypt(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
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- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 返り値
-
- エラー
-
- ファイル
-
- 属性
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- 準拠
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- 注意
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- バグ
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- 関連項目
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- この文書について
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