ISGREATER
Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2017-09-15
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名前
isgreater, isgreaterequal, isless, islessequal, islessgreater, isunordered -
NaN に対して例外を発生せずに、浮動小数点数の大小関係の判定を行う
書式
#include <math.h>
int isgreater(x, y);
int isgreaterequal(x, y);
int isless(x, y);
int islessequal(x, y);
int islessgreater(x, y);
int isunordered(x, y);
-lm でリンクする。
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):
ここで説明する全ての関数:
-
_ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
説明
(<、「小なり」のような) 通常の関係操作 (relational operations) は、
オペランドの一方が NaN の場合には失敗する。 これは例外の原因になる。
これを避けるため、C99 では以下のリストに示すマクロを定義している。
これらのマクロでは、引数を 1 回だけ評価することが保証されている。
引数には実数の浮動小数点数型を指定しなければならない。
(注意: これらのマクロの引数に整数値を渡さないこと。なぜなら
整数値の引数は実数の浮動小数点型に変換されないからである。)
- isgreater()
-
(x) > (y) を決定する。 x または y が NaN でも例外を発生しない。
- isgreaterequal()
-
(x) >= (y) を決定する。 x または y が NaN でも例外を発生しない。
- isless()
-
(x) < (y) を決定する。 x または y が NaN でも例外を発生しない。
- islessequal()
-
(x) <= (y) を決定する。 x または y が NaN でも例外を発生しない。
- islessgreater()
-
(x) < (y) || (x) > (y) を決定する。 x または y が NaN でも例外を発生しない。
このマクロは x != y と等価ではない。 なぜなら、この評価式は x または y が NaN の場合に true
となるためである。
- isunordered()
-
引数が unordered かどうか、つまり引数の少なくとも一方が NaN かどうか を判定する。
返り値
isunordered() 以外のマクロは関係操作の結果を返す。 一方の引数が NaN の場合、これらのマクロは 0 を返す。
isunordered() は x か y が NaN の場合 1 を、 それ以外の場合 0 を返す。
エラー
エラーは発生しない。
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値
|
isgreater(),
isgreaterequal(),
isless(),
islessequal(),
islessgreater(),
isunordered()
| Thread safety | MT-Safe
|
準拠
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008, C99.
注意
これらの関数は全てのハードウェアでサポートされているわけではない。 サポートされていない場合は、マクロでエミュレートされる。
エミュレートされる場合は、性能上での不利となる。 NaN について心配しなくて構わない場合は、 これらの関数を使わないこと。
関連項目
fpclassify(3), isnan(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
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- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 返り値
-
- エラー
-
- 属性
-
- 準拠
-
- 注意
-
- 関連項目
-
- この文書について
-
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