PTHREAD_SELF

Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2017-09-15
Index JM Home Page roff page
 

名前

pthread_self - 呼び出したスレッドの ID を取得する  

書式

#include <pthread.h>

pthread_t pthread_self(void);

-pthread でコンパイルしてリンクする。
 

説明

pthread_self() 関数は、呼び出したスレッドの ID を返す。 得られる ID は、このスレッドが作成された pthread_create(3) の 呼び出しで *thread で返されるのと同じ値である。  

返り値

この関数は常に成功し、呼び出したスレッドの ID を返す。  

エラー

この関数は常に成功する。  

属性

この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース属性
pthread_self() Thread safetyMT-Safe
 

準拠

POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.  

注意

POSIX.1 では、スレッド ID を表現するのに使用する型は、 スレッド実装が完全に自由に選択してよいことになっている。 例えば、スレッド ID を表現するのに数値型を使っても構造体を使ってもよい。 そのため、移植性を確保しつつ、 C 言語の等価演算子 (==) を使って、 pthread_t 型の変数の比較を行うことはできない。 代わりに pthread_equal(3) を使うこと。

スレッド識別子はその内部構造を意識すべきではない。 pthreads 関数以外でスレッド ID を利用しようとした場合、 移植性がなくなり、どのような結果が得られるかも分からない。

スレッド ID の一意性が保証されるのは、あるプロセス内においてのみである。 終了したスレッドが join されたり、 切り離された (detached) スレッドが終了されたりした後は、 そのスレッド ID は再利用されることがある。

pthread_self() が返すスレッド ID は、 gettid(2) が返すカーネルスレッド ID とは違うものである。  

関連項目

pthread_create(3), pthread_equal(3), pthreads(7)  

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。


 

Index

名前
書式
説明
返り値
エラー
属性
準拠
注意
関連項目
この文書について

This document was created by man2html, using the manual pages.
Time: 03:33:32 GMT, December 05, 2022