デフォルトのファイルシステムオプションを上書きし、
指定された属性 (ファイルシステムオプション) でファイルシステムを作成する。
デフォルトで有効にされる属性は、
base_features
リレーションで指定される。
このリレーションは、設定ファイル
/etc/mke2fs.conf
の
[libdefaults]
セクション、または
-T
オプションで指定されたファイルシステムタイプに対応する
[fs_types]
セクションのサブセクションにある。
[fs_types]
セクションにあるファイルシステムタイプに固有の設定は、
[libdefaults]
にある大域的なデフォルト値を上書きする。
ファイルシステム属性のセットは、以下の方法で更に変更できる。
このオプションで指定される属性セット指定で変更する。
このオプションが指定されない場合は、
作成されるファイルシステムタイプに対応する
default_features
リレーションで変更する。
設定ファイルの
[libdefaults]
セクションで変更する。
ファイルシステム属性セットは、
コンマで区切った属性のリストとして構成されており、
これに含まれる属性が有効にされる。
属性を無効にする場合は、単に属性名の前にキャレット ('^') 文字を置けばよい。
仮想的なファイルシステム属性 "none" は、
全てのファイルシステム属性をクリアする。
-
- dir_index
-
ハッシュ B ツリーを使い、
ファイルが多いディレクトリ内での検索を高速化する。
- filetype
-
ディレクトリエントリにファイルタイプ情報を保存する。
- has_journal
-
(-j
オプションを使った場合のように) ext3 ジャーナルを作成する。
- journal_dev
-
ext3 ジャーナルを、通常の ext2 ファイルシステム上にではなく、
指定されたデバイス上に作成する。
external-journal
は、それが使われるファイルシステムと
同じブロックサイズで作成されなければならない。
- resize_inode
-
ブロックグループディスクリプタテーブルを
将来大きくできるように、領域を予約しておく。
resize2fs
を使ってオンラインでサイズ変更をするときに役立つ。
mke2fs
はデフォルトで十分な領域を予約するので、
ファイルシステムは初期サイズの 1024 倍まで大きくできる。
これは
resize
拡張オプションを使って変更できる。
- sparse_super
-
スーパーブロックのバックアップコピーを少なくした
ファイルシステムを作成する
(大きなファイルシステムでは使用量を少なくできる)。