CHOWN
Section: User Commands (1)
Updated: 18 June 2002
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名前
chown - ファイルの所有者とグループを変更する
書式
chown [オプション] user[:group] file...
POSIX オプション:
[-R]
GNU オプション (簡略形式):
[-cfhvR] [--dereference]
[--from=owner:group] [--reference=file]
[--help] [--version] [--]
説明
chown
コマンドは指定されたそれぞれの
file
のユーザーおよびグループ、もしくはいずれかの所有権を、
オプションではない最初の引き数により以下のように変更する:
ユーザー名 (もしくは数値の user ID) のみを指定した場合、
それぞれのファイルの所有者は指定したユーザーになり、
グループは変わらない。
ユーザー名に続けてコロンとグループ名 (もしくは数値の group ID) を
間にスペースを入れずに指定した場合、
同じようにそれらファイルのグループ所有権も指定したグループに変わる。
GNU 詳細
GNU 版ではコロンの代わりにドットが使える (BSD に従っている)。
[POSIX ではユーザー名にドットが使えるため、これは許されていなかった。]
ユーザー名に続いてコロンもしくはドットがあるのにグループ名が無い場合、
ファイルの所有権はそのユーザーになり、
ファイルのグループはそのユーザーのログイングループに変更される。
コロンもしくはドットとグループは指定されているがユーザー名が無い場合、
ファイルのグループのみが変更される;
この場合、
chown
コマンドは
chgrp
コマンドと同じ働きをする。
POSIX オプション
- -R
-
ディレクトリやそこに含まれるものの所有権を再帰的に変更する。
GNU オプション
- -c, --changes
-
実際に所有権の変更があった
file
それぞれについての動作を詳細に表示する。
- --dereference
-
シンボリックリンクそれ自身ではなく、指している先を変更する。
- -f, --silent, --quiet
-
所有権を変更できなかったファイルについてのエラーメッセージを出力しない。
- --from=owner:group
-
owner と group にマッチするファイルのみを変更する。
どちらかを省略することもできる。
- -h, --no-dereference
-
指している先ではなく、シンボリックリンクそれ自身を変更する。
これがデフォルトである。
lchown(2)
が提供されていない場合、chown は失敗する。
再帰的に処理している時にシンボリックリンクを見付けても、
--verbose が指定されていない場合、
エラーメッセージは出力されない。
- -v, --verbose
-
全ての
file
について変更した (もしくはしなかった) という動作を詳細に表示する。
- -R, --recursive
-
ディレクトリやそこに含まれるものの所有権を再帰的に変更する。
- --reference=file
-
明示的に user-group 値を指示する代わりに、
参照用に指定した file のユーザー、グループを使う。
GNU 標準オプション
- --help
-
標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了する。
- --version
-
標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。
- --
-
オプションリストを終了する。
環境変数
変数 LANG, LC_ALL, LC_CTYPE, LC_MESSAGES が通常の意味を持つ。
準拠
POSIX 1003.2 ではユーザー名とグループ名の間の区切り文字として
ドットの使用を認めていない。
注意
chown(2)
で set-uid ビットや set-gid ビットがリセットできるシステムでも、
set-uid や set-gid は保護される。
このページでは fileutils-4.1 パッケージでの
chown
コマンドについて説明している。
その他のバージョンでは少し違いがあるかもしれない。
修正や追加は aeb@cwi.nl, aw@mail1.bet1.puv.fi, ragnar@ragnar-hojland.com
宛てにメールで連絡してほしい。
プログラムのバグについては bug-fileutils@gnu.org へ報告してほしい。
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- GNU 詳細
-
- POSIX オプション
-
- GNU オプション
-
- GNU 標準オプション
-
- 環境変数
-
- 準拠
-
- 注意
-
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