write コマンドを実行すると、宛先のユーザは次のような形のメッセージを受け取る。
あなたが続けて入力する行は、1 行入力するたびに宛先の端末にコピーされる。 もし宛先の人が返事をしたいと思ったら、その人もやはり write を実行しなければならない。
用件が済んだら、ファイル終端文字か割り込み文字を入力する (訳注: 前者は Control-d、後者は Control-c)。宛先には、会話の終りを示す EOF という文字が表示される。
他のユーザからのメッセージを拒否したいときは (ただしスーパユーザからのメッセージは拒否できない)、mesg(1) を使えばよい。コマンドの中には、たとえば nroff(1) や pr(1) のように、書き込みを自動的に拒否するものもある。 それは、自分の生成する出力が上書きされてしまわないように、そうしているのである。
メッセージを送りたい相手が、2 つ以上の端末にログインしている場合は、 どの端末にメッセージを送るかを、write コマンドの 2 番目の引き数で指定することができる。あるいは、端末の選択を write に任せてしまってもよい。その場合、write は、アイドル時間が最も短い端末を選ぶことになる。そうすることで、 職場でログインしているユーザが、同時に自宅からもモデムでログインしているといった場合でも、 メッセージが適切な方に届くようにするのである。
write コマンドでやりとりするときの伝統的な約束では、行末の `-o' や `-o' だけの行は、「あなたが話す番ですよ」という意味になる。`oo' は、「会話を終りにしましょう」ということである。