LOSETUP
Section: MAINTENANCE COMMANDS (8)
Updated: 2003-07-01
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名前
losetup - loop デバイスの設定と制御を行う
書式
情報を取得する:
losetup
loop_device
loop を削除する:
losetup -d
loop_device
使用されていない最初 loop デバイスの名前を表示する:
losetup -f
loop デバイスを設定する:
losetup
[{-e|-E}
encryption]
[-o
offset]
[-p
pfd]
{-f|loop_device}
file
説明
losetup
は loop デバイスを通常のファイルやブロックデバイスと接続/切断したり、
loop デバイスへの問い合わせを行うために用いられる。
引き数として
loop_device
が与えられた場合に限り、対応する loop デバイスの状態が表示される。
暗号化
-E
または
-e
オプションのいずれか 1 つにより、
(暗号化・復号化やその他の目的で使う) 変換関数を指定することができる。
使いたい暗号化機能を指定する 2 つの仕組みがある。
番号で指定する方法と名前で指定する方法である。
暗号化機能を番号で指定する場合、
Linux カーネルがその番号の暗号化機能を知っていることを
確認しておかなければならない。
この暗号化機能は、たぶんカーネルへのパッチで提供される。
常に提供されている標準的な番号は、
0 (暗号化なし) と 1 (XOR 暗号化) である。
cryptoloop モジュールがロードされると (または組み込まれていると)、
このモジュールは番号 18 を使う。
cryptoloop は任意の暗号化タイプの名前を受け取り、
その暗号化を実行可能なモジュールを探す。
(よって、ユーザは
-E
オプションで 18 以外の番号を指定するか、
-e
オプションで名前を指定すればよい。)
オプション
- -d
-
指定した loop デバイスを対応するファイルやデバイスから切り放す。
- -E encryption_type
-
指定された番号のデータ暗号化機能を有効にする。
- -e encryption_name
-
指定された名前のデータ暗号化機能を有効にする。
- -f
-
使用されていない最初の loop デバイスを見つける。
file
引き数が指定されている場合は、そのデバイスを使用する。
指定されていない場合は、loop デバイスの名前を表示する。
- -o offset
-
データの開始地点を指定したファイルやデバイスの
offset
バイトに移動する。
- -p num
-
パスフレーズを端末からではなく、番号
num
のファイルディスクリプタから読み込む。
返り値
losetup
は成功すると 0 を返し、失敗すると 0 以外を返す。
losetup
に loop デバイスの状態を表示させる場合は、
デバイスが設定されていなければ 1 を、
デバイスの状態を決定できなくするようなエラーが起った場合は 2 を返す。
ファイル
/dev/loop0, /dev/loop1, ... ループデバイス (major=7)
例
ローダブルモジュールを用いている場合は、
まず以下のコマンドによってモジュールをロードする必要がある。
-
# insmod loop.o
暗号化モジュールも必要かも知れない。
- # insmod des.o
# insmod cryptoloop.o
以下の一連のコマンドは loop デバイスの使用例である。
- # dd if=/dev/zero of=/file bs=1k count=100
# losetup -e des /dev/loop0 /file
Password:
Init (up to 16 hex digits):
# mkfs -t ext2 /dev/loop0 100
# mount -t ext2 /dev/loop0 /mnt
...
# umount /dev/loop0
# losetup -d /dev/loop0
ローダブルモジュールを用いている場合は、
以下のコマンドによってモジュールを削除することができる。
-
# rmmod loop
制限
DES 暗号化は非常に遅い。一方 XOR は非常に弱い。
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 暗号化
-
- オプション
-
- 返り値
-
- ファイル
-
- 例
-
- 制限
-
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