.\" This file documents the GNU text utilities. .\" .\" Copyright (C) 1994, 95, 96 Free Software Foundation, Inc. .\" .\" Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this .\" manual provided the copyright notice and this permission notice are .\" preserved on all copies. .\" .\" Permission is granted to copy and distribute modified versions of .\" this manual under the conditions for verbatim copying, provided that .\" the entire resulting derived work is distributed under the terms of a .\" permission notice identical to this one. .\" .\" Permission is granted to copy and distribute translations of this .\" manual into another language, under the above conditions for modified .\" versions, except that this permission notice may be stated in a .\" translation approved by the Foundation. .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 1997 NAKANO Takeo all rights reserved. .\" Translated Mon Jul 10 1997 by NAKANO Takeo .\" .TH TAIL 1 "GNU Text Utilities" "FSF" \" -*- nroff -*- .SH 名前 tail \- ファイルの末尾の部分を表示する .SH 書式 .B tail [\-c [+]N[bkm]] [\-n [+]N] [\-fqv] [\-\-bytes=[+]N[bkm]] [\-\-lines=[+]N] [\-\-follow] [\-\-quiet] [\-\-silent] [\-\-verbose] [\-\-help] [\-\-version] [file...] .B tail [{\-,+}Nbcfklmqv] [file...] .SH 説明 この文書はもうメンテナンスされていないので、不正確・不完全 な可能性がある。現在は texinfo 文書が正式な情報となっている。 .PP このマニュアルページは GNU 版 .BR tail について記述したものである。 .B tail は与えられたファイルそれぞれの末尾の部分 (デフォルトでは 10 行) を表示 する。ファイル名がひとつも指定されなかったり、ファイル名として '\-' が 指定された場合には標準入力から読み込む。 一つ以上のファイルが与えられた場合には、それぞれのファイルの内容を出力 する前に、ファイル名を `==>' と `<==' で囲ったヘッダを表示する。 .PP GNU 版 .B tail では出力の大きさの指定に制限が無い。これは固定サイズのバッファを用いて いた Unix 版とは異なる。 また GNU 版には .I \-r オプション (逆順表示) は無い。ファイルを逆順に表示するのは、ファイルの 末尾を表示するのとは本質的に異なる。 BSD 版 .B tail はバッファ (通常 32k) よりも小さいファイルを逆順表示できるに過ぎない。 この目的には GNU 版の .B tac コマンドを用いる方が、信頼性も融通性も高い。 .SS オプション .PP .B tail は二種類のオプション形式を受け付ける。新しい形式では数字を文字オプショ ンに対する引き数として指定し、古い形式ではすべての文字オプションの前に `+' または `-' に数値を加えて指定する。 .PP 数値 (`N') が `+' を前置して指定された場合には、 .B tail はそれぞれのファイルの先頭から N 番目の項目以降を表示する。通常の動作 では最後から数える。 .TP .I "\-c N, \-\-bytes N" 末尾 N バイトを表示する。 N は 0 でない整数で、以下の文字のうちの一つ を付加することによって単位を指定することもできる。 .RS .IP b 512 バイトのブロック数で指定 .IP k 1 キロバイトのブロック数で指定 .IP m 1 メガバイトのブロック数で指定 .RE .TP .I "\-f, \-\-follow" ファイルの内容がどんどん増えて続けているものと仮定し、ファイルの最終部 分の文字を読み続けようと無限にループする。パイプから読み込んでいる場合 は無視される。一つ以上のファイルが指定された場合は、 .B tail は異なったファイルの追加分を受け付けるごとにヘッダを表示し、出力がどの ファイルに由来するものかがわかるようにする。 .TP .I "\-l, \-n N, \-\-lines N" 末尾 N 行を表示する。 .I \-l は古い形式のオプション指定を使う場合のみ認識される .TP .I "\-q, \-\-quiet, \-\-silent" ファイル名のヘッダを表示しない .TP .I "\-v, \-\-verbose" 常にファイル名のヘッダを表示する .TP .I "\-\-help" 使い方に関するメッセージを標準出力に表示し、実行成功を返して終了する .TP .I "\-\-version" バージョン情報を標準出力に表示して終了する