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.\" ISHIKAWA Mutsumi, TAKAHASHI Mutsuji
.\" all rights reserved.
.\" Translated Tue Feb 13 22:48:47 JST 1997
.\" by ISHIKAWA Mutsumi
.\" and TAKAHASHI Mutsuji
.\"
.TH LP 4 " 2020\-08\-13" Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
lp \- ラインプリンターデバイス
.SH 書式
\fB#include \fP
.SH 設定
\fBlp\fP[0\(en2] はパラレルプリンターのためのキャラクターデバイスでメジャー ナンバー 6 マイナーナンバー 0\(en2
を持つ。マイナーナンバーは、ベース アドレス 0x03bc, 0x0378, 0x0278 のそれぞれのプリンターポートに対応する
通常、このデバイスファイルは、モード 220 で、所有権はユーザー \fIroot\fP でグループ \fIlp\fP
となっている。プリンターポートはポーリング(polling)または割り込み (interrupts)
のどちらを用いても利用できる。割り込みの利用は、高負荷が 予想される時、例えばレーザープリンターをプリンタポートに接続する場合な
どに推奨される。普通のドットマトリクスプリンターでは、ポーリングの利用 で通常は十分である。デフォルトではポーリングを利用する。
.SH 説明
次の \fBioctl\fP(2) コールがサポートされている。
.IP "\fBint ioctl(int \fP\fIfd\fP\fB, LPTIME, int \fP\fIarg\fP\fB)\fP"
プリンターのバッファー (buffer) がいっぱいになった時、ドライバがプリンター を再チェックするまでに休止する時間を \fIarg\fP
とする。高速なプリンター の時はこれを減らし、遅いプリンターの時には増やす。単位は1秒の100分の1
で、デフォルトの2は0.02秒にあたる。ポーリングドライバ (polling driver) のみに影響する。
.IP "\fBint ioctl(int \fP\fIfd\fP\fB, LPCHAR, int \fP\fIarg\fP\fB)\fP"
ポーリングドライバがプリンターの文字受取り準備ができるのを待 つビジーウエイト (busy\-wait) の回数の最大値を \fIarg\fP とする。
もし印刷が遅すぎる時はこれを増やし、システムが遅くなりすぎる時には 減らす。デフォルトは 1000 である。ポーリングドライバのみに影響する。
.IP "\fBint ioctl(int \fP\fIfd\fP\fB, LPABORT, int \fP\fIarg\fP\fB)\fP"
もし、\fIarg\fP が 0 なら、プリンタードライバはエラーについて再試行 を行う。それ以外の場合は中止する。デフォルトは 0 である。
.IP "\fBint ioctl(int \fP\fIfd\fP\fB, LPABORTOPEN, int \fP\fIarg\fP\fB)\fP"
もし、\fIarg\fP が 0 なら \fBopen\fP(2) の結果がエラーの場合、動作が中止される。それ以外ならエラーは無
視される。デフォルトではエラーは無視される。
.IP "\fBint ioctl(int \fP\fIfd\fP\fB, LPCAREFUL, int \fP\fIarg\fP\fB)\fP"
\fIarg\fP が 0 のときには、すべての書き出しの時に、紙切れ、オフライン、エ ラーのシグナルが偽 (false) であることが必要とされるが、0
以外ならこれらのシグナルは無視される。デフォルトでもこれらのシグナルは無視される。
.IP "\fBint ioctl(int \fP\fIfd\fP\fB, LPWAIT, int \fP\fIarg\fP\fB)\fP"
.\" FIXME . Actually, since Linux 2.2, the default is 1
プリンターが送られた文字を受け取るのを待つため、ドライバが文字を送っ てからストローブ(strobe)するまでの待ちの繰り返しの回数と、ストローブ
を再びオフにするまでの待ちの繰り返しの回数を \fIarg\fPに設定 する。仕様によればこの時間は 0.5 マイクロ秒とするべきだが、経験によれば
このコードによって生じる遅れで十分である。そのため、デフォルトでは 0 で ある。これは、ポーリングと割り込みドライバの両方で使われる。
.IP "\fBint ioctl(int \fP\fIfd\fP\fB, LPSETIRQ, int \fP\fIarg\fP\fB)\fP"
この \fBioctl\fP(2) を使うには、スーパーユーザーの権限が必要である。新しいIRQを示す \fIint\fP
を引数としてとる。また、副作用としてプリンターはリセットされる。 \fIarg\fPが0の時またはデフォルトの動作では、ポーリングドライバーが使わ れる。
.IP "\fBint ioctl(int \fP\fIfd\fP\fB, LPGETIRQ, int *\fP\fIarg\fP\fB)\fP"
現在使われているIRQを\fIarg\fPにいれる。
.IP "\fBint ioctl(int \fP\fIfd\fP\fB, LPGETSTATUS, int *\fP\fIarg\fP\fB)\fP"
ステータスポートの値を\fIarg\fPに収める。各ビットには次のような意味が ある:
.TS
l l.
LP_PBUSY ビジー信号の反転、ハイがアクティブ
LP_PACK アクノリッジ信号、ローがアクティブ
LP_POUTPA 紙切れ信号、ハイがアクティブ
LP_PSELECD 選択信号、ハイがアクティブ
LP_PERRORP エラー信号、ローがアクティブ
.TE
.IP
信号の意味については各自のプリンターのマニュアルを参照のこと。プリンター によっては記載のないビットもセットされるかもしれないので、注意のこと。
.IP "\fBint ioctl(int \fP\fIfd\fP\fB, LPRESET)\fP"
プリンターをリセットする。引数はとらない。
.SH ファイル
.\" .SH AUTHORS
.\" The printer driver was originally written by Jim Weigand and Linus
.\" Torvalds.
.\" It was further improved by Michael K.\& Johnson.
.\" The interrupt code was written by Nigel Gamble.
.\" Alan Cox modularized it.
.\" LPCAREFUL, LPABORT, LPGETSTATUS were added by Chris Metcalf.
\fI/dev/lp*\fP
.SH 関連項目
\fBchmod\fP(1), \fBchown\fP(1), \fBmknod\fP(1), \fBlpcntl\fP(8), \fBtunelp\fP(8)
.SH この文書について
この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
\%https://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。