.\" .\" ++Copyright++ 1985, 1989 .\" - .\" Copyright (c) 1985, 1989 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. 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コマンドの簡単な要約を表示します。 .It Ic exit プログラムを終了します。 .It Xo Ic set Ar keyword .Ns Op = Ns Ar value .Xc このコマンドは探索に影響するオプションを変更するのに使われます。 有効な keyword は以下の通りです。 .Bl -tag -width "class=v" .It Ic all よく使われる .Ic set のオプションの現在の値を表示します。 現在のデフォルトサーバとホストに関する情報も表示されます。 .It Ic class= Ns Ar value 問い合わせのクラスを次のいずれかに変更します。 .Bl -tag -width "HESIOD " .It Dv IN インターネットクラス。 .It Dv CHAOS chaos クラス。 .It Dv HESIOD MIT Athena Hesiod クラス。 .It Dv ANY 上記すべて。 .El .Pp クラスは情報のプロトコルグループを特定します。 .Pp (デフォルト = .Dv IN; 略記 = .Ic cl ) .It Xo Op Ic no .Ns Ic debug .Xc デバッグモードにします。サーバに送られるパケットとそれに 対する返答について、より多くの情報が表示されます。 .Pp (デフォルト = .Ic nodebug ; 略記 = .Xo Op Ic no .Ns Ic deb ) .Xc .It Xo Op Ic no .Ns Ic d2 .Xc 詳細なデバッグモードにします。 パケットごとに重要なすべてのフィールドが表示されます。 .Pp (デフォルト = .Ic nod2 ) .It Ic domain= Ns Ar name デフォルトドメイン名を .Ar name に変更します。 .Ic defname と .Ic search オプションの設定に応じて、 探索要求されるホスト名にデフォルトドメイン名が付加されます。 デフォルトドメイン名が 2 つ以上の要素から なるとき、ドメインサーチリストにはデフォルトドメインの親が含まれます。 たとえば、デフォルトドメイン名が CC.Berkeley.EDU であるとき、サーチリストは CC.Berkeley.EDU 及び Berkeley.EDU です。 異なるリストを指定するには、 .Dq Ic set srchlist コマンドを使います。 このリストを表示するには、 .Dq Ic set all コマンドを使います。 .Pp (デフォルト = .Xr hostname 1 から得た値, .Pa /etc/resolv.conf あるいは .Pa LOCALDOMAIN; 略記 = .Ic do ) .It Ic srchlist= Ns Ar name1/name2/... デフォルトドメイン名を .Ar name1 にし、ドメインサーチリストを .Ar name1 , name2 , etc. に変更します。スラッシュ (/) で区切って 最大 6 つまで指定可能です。 たとえば .Bd -literal -offset indent set srchlist=lcs.MIT.EDU/ai.MIT.EDU/MIT.EDU .Ed .Pp の場合、ドメインを lcs.MIT.EDU にし、サーチリストを上の 3 つの名前に 設定します。 このコマンドは、 .Dq Ic set domain コマンドによるデフォルトドメイン名と サーチリストを上書きします。 リストを表示するには、 .Dq Ic set all コマンドを使います。 .Pp (デフォルト = .Xr hostname 1 に基づく値, .Pa /etc/resolv.conf あるいは .Ev LOCALDOMAIN ; 略記 = .Ic srchl ) .It Xo Op Ic no .Ns Ic defname .Xc これが設定されると、単一要素からなる問い合わせ(すなわちピリオドのないもの) に対して、 指定したデフォルトドメイン名が付加されます。 .Pp (デフォルト = .Ic defname ; 略記 = .Xo Op Ic no .Ns Ic defname ) .Xc .It Xo Op Ic no .Ns Ic search .Xc 問い合わせ要求にピリオドが少なくとも 1 つ含まれているが ピリオドで終っては .Em いない 場合、 答えが受け取れるまで、ドメインサーチリスト内のドメイン名を 付加します。 .Pp (デフォルト = .Ic search ; 略記 = .Xo Op Ic no .Ns Ic sea ) .Xc .It Ic port= Ns Ar value デフォルトのネームサーバの TCP/UDP ポートを .Ar value に変更します。 .Pp (デフォルト = 53; 略記 = .Ic \&po ) .It Ic querytype= Ns Ar value .It Ic type= Ns Ar value 問い合わせる情報の種類を変更します。情報は次のうちのいずれかです。 .Bl -tag -width "HINFO " .It Dv A ホストの IP アドレス。 .It Dv CNAME 別名に対する正式名。 .It Dv HINFO ホストの CPU と OS の種類。 .It Dv MINFO メールボックスもしくは、メールリストに関する情報。 .It Dv MX メール交換ホスト。 .It Dv NS その名前空間内のネームサーバ。 .It Dv PTR 問い合わせが IP アドレスであればホスト名、そうでなければ それ以外の情報へのポインタ。 .It Dv SOA ドメインの .Dq 権威開始 (start-of-authority) 情報。 .It Dv TXT テキスト情報。 .It Dv UINFO ユーザ情報。 .It Dv WKS サポートする、よく知られたサービス。 .El .Pp 他のタイプ .Pq Dv ANY, AXFR, MB, MD, MF, NULL については、ドキュメント RFC-1035 に書かれています。 .Pp (デフォルト = .Dv A ; 略記 = .Ic q, ty ) .It Xo Op Ic no .Ns Ic recurse .Xc サーバが情報を持っていないときに、他のサーバに問い合わせるよう 指示します。 .Pp (デフォルト = .Ic recurse ; 略記 = .Xo Op Ic no .Ns Ic rec ) .Xc .It Ic retry= Ns Ar number リトライ回数を .Ar number 回とします。 要求に対する返答をある時間内 ( .Dq Ic set timeout で変更できる) に 受け取らなかったとき、タイムアウト期間は 2 倍にされ、 要求が再送されます。 retry の値は、あきらめるまでに要求を何回再送するかを決めます。 .Pp (デフォルト = 4, 略記 = .Ic ret ) .It Ic root= Ns Ar host ルートネームサーバ名を .Ar host に変更します。 これは .Dq Ic root コマンドに影響します。 .Pp (デフォルト = .Ic ns.internic.net ; 略記 = .Ic ro ) .It Ic timeout= Ns Ar number 返答を待つ初期タイムアウト間隔を .Ar number 秒に変更します。 リトライのたびにタイムアウト間隔は倍になります。 .Pp (デフォルト = 5 seconds; 略記 = .Ic ti ) .It Xo Op Ic no .Ns Ic vc .Xc サーバに要求を出すときに、常に仮想回路 (virtual circuit) を使います。 .Pp (デフォルト = .Ic novc ; 略記 = .Xo Op Ic no .Ns Ic v ) .Xc .It Xo Op Ic no .Ns Ic ignoretc .Xc パケットトランケーションエラーを無視します。 .Pp (デフォルト = .Ic noignoretc ; 略記 = .Xo Op Ic no .Ns Ic ig ) .Xc .El .El .Sh 診断 問い合わせが失敗した場合、エラーメッセージが表示されます。 エラーには次のようなものがあります。 .Bl -tag -width "Timed" .It Li Timed out サーバに対する要求を、( .Dq Ic set timeout= Ns Ar value で変更できる)ある時間 の間に( .Dq Ic set retry= Ns Ar value で変更できる)ある回数だけ リトライしましたが、応答しませんでした。 .It Li \&No response from server サーバマシンでネームサーバが動いていません。 .It Li \&No records ホスト名は正しいのですが、そのホストについて現在の問い合わせに 関する情報をサーバが持っていません。 問い合わせる情報は .Dq Ic set querytype コマンドで指定できます。 .It Li Non-existent domain そのホスト名もしくはドメイン名が存在しません。 .It Li Connection refused .It Li Network is unreachable 現在のところネームサーバもしくはフィンガーサーバに対して 接続できません。 このエラーは一般に .Ic ls と .Ic finger 要求に対して起こります。 .It Li Server failure ネームサーバが内部でデータベースの矛盾を発見したため 正しい答えが返せませんでした。 .It Li Refused ネームサーバが要求に対するサービスを拒否しました。 .It Li Format error ネームサーバは要求パケットが適切なフォーマットになっていないと 判断しました。 .Nm nslookup 内にエラーがあるのかもしれません。 .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width "/usr/share/misc/nslookup.helpXXX" -compact .It Pa /etc/resolv.conf ドメイン名の初期値とネームサーバのアドレスを記述するファイルです。 .It Pa $HOME/.nslookuprc ユーザ用の初期化オプションを記述するファイルです。 .It Pa /usr/share/misc/nslookup.help コマンドの要約です。 .El .Sh 環境変数 .Bl -tag -width "HOSTALIASESXXXX" -compact .It Ev HOSTALIASES ホスト名のエイリアスを記述したファイル。 .It Ev LOCALDOMAIN デフォルトドメインを上書きします。 .El .Sh 関連項目 .Xr named 8 , .Xr resolver 3 , .Xr resolver 5 ; RFC-1034, .Dq Domain Names - Concepts and Facilities ; RFC-1035, .Dq Domain Names - Implementation and Specification .Sh 作者 Andrew Cherenson