.\" You may copy, distribute and modify under the terms of the LDP General .\" Public License as specified in the LICENSE file that comes with the .\" gnumaniak distribution .\" .\" The author kindly requests that no comments regarding the "better" .\" suitability or up-to-date notices of any info documentation alternative .\" is added without contacting him first. .\" .\" (C) 2002 Ragnar Hojland Espinosa .\" .\" GNU join man page .\" man pages are NOT obsolete! .\" .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 2000 NAKANO Takeo all rights reserved. .\" Translated Sun 12 Mar 2000 by NAKANO Takeo .\" .TH JOIN 1 "7 October 2002" "GNU textutils 2.1" .SH 名前 join \- 二つのファイルを読み、フィールドが共通な行を結合する .SH 書式 .B join [\fB\-i\fR] [\fB\-1 \fIFIELD\fR] [\fB\-2 \fIFIELD\fR] [\fB\-a \fIFILE\-NUMBER\fR] [\fB\-e \fISTRING\fR] [\fB\-j \fIFIELD\fR] [\fB\-j1 \fIFIELD\fR] [\fB\-j2 \fIFIELD\fR] [\fB\-o \fIFIELD\-LIST\fR] [\fB\-t \fICHAR\fR] [\fB\-v \fIFILE-NUMBER\fR] .RB [ \-\-ignore\-case ] .IR FILE1 " [" FILE2 ] .BR join " [" \-\-help "] [" \-\-version ] .SH 説明 .B join は join フィールドが一致している入力行の各ペアを標準出力に表示する。 一方の .I FILE が与えられないと標準入力から読み込む。また .I FILE が .RB ` \- ' だった場合には、そのファイルには標準入力が用いられる。 .IR FILE1 " と " FILE2 は実行前に join フィールドの昇順にソートしておかなければならない (数値順のソートはだめ)。 .B \-t オプションが与えられなかった場合は、ファイルは join フィールドの 先頭にある空白を無視してソートしておかなければならない (`sort \-b' のようなかたち)。 .B \-\-ignore\-case オプションを与える場合には、各行は join フィールドの英大文字小文字を無視してソートしておかなければならない (`sort \-f' のようなかたち)。 デフォルトの動作は以下の通り: join フィールドは各行の先頭に来る。 入力は 1 つ以上の空白でフィールドに分割され、 行頭の空白は無視される。出力のフィールドは 1 つのスペースで区切られる。 出力行は、 join フィールド、 .I FILE1 の残りのフィールド、 .I FILE2 の残りのフィールドからなる。 .SH オプション .TP .B \-1 \fIFIELD\fB, \-j1 \fIFIELD .I FILE1 の .I FIELD 番目のフィールドを用いて join を行う .RI ( FIELD は正の整数)。 .TP .B \-2 \fIFIELD\fB, \-j2 \fIFIELD .I FILE2 の .I FIELD 番目のフィールドを用いて join を行う .RI ( FIELD は正の整数)。 .TP .B \-a \fIFILE\-LIST\fB .I FILE\-NUMBER .RB (` 1 "' または `" 2 ') のファイルにあるペアにならなかった行を、通常の出力に追加して表示する。 .TP .B \-e \fISTRING 入力にフィールドがなかった場合、それに対応する出力フィールドを .I STRING にする。 .\"nakano: ちょっと動作がよくわからん... .TP .B \-i, \-\-ignore\-case キーを比較するときに英大文字小文字の違いを無視する。 このオプションを指定するときは、 入力ファイルも同じように整列させておかなければならない。 このような整列を行うには `sort \-f' を使えば良い。 .TP .B \-j \fIFIELD .B \-1 .I FIELD .B \-2 .I FIELD と同じ。 .TP .B \-o \fIFIELD\-LIST... 出力行のフォーマットに .I FIELD\-LIST を用いる。 .I FIELD\-LIST の各要素は、一文字 `\fB0\fP' または \fIM\fB.\fIN\fR の形式である。 ここで \fIM\fP はファイル番号で .RB ` 1 "' または `" 2 ' である。 \fIN\fP は正の整数で、フィールドの番号である。 .sp フィールド指定 `\fB0\fP' は join フィールドを表す。 ほとんどの場合は、 `\fB0\fP' の機能は \fIM\fB.\fIN\fR を用いて join フィールドを明示的に指定するやり方でも再現可能であろう。 しかし、 (\fB\-a\fP や \fB\-v\fP オプションを使ったときに) ペアにならなかった行も表示する場合は、両方のファイルに そのような行があると、 \fIFIELD\-LIST\fR で \fIM\fB.\fIN\fR を使うやり方では join フィールドを指定することはできない。 .B join にこの機能を与えるため、 POSIX で `\fB0\fR' フィールド指定の記述が発明された。 .sp \fIFIELD\-LIST\fP の各要素はコンマまたは空白で区切られる。 一つの \fB\-o\fP オプションの後に複数の \fIFIELD\-LIST\fP 引数を指定することも出来る。 \fB\-o\fP オプション以降の 全てのリストの値は結合される。 \fIFIELD\-LIST\fR の指定は、 (\fB\-a\fP や \fB\-v\fP オプションに由来するものも含め) 全ての出力行に適用される。 .TP .B \-t \fICHAR 入力・出力のフィールド区切りに文字 \fICHAR\fP を用いる。 .TP .B \-v \fIFILE\-NUMBER 通常の出力ではなく、 .I FILE\-NUMBER .RB (` 1 "' または `" 2 ') のファイルにある、ペアにならなかった行だけを表示する。 .TP .B "\-\-help" 標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了する。 .TP .B "\-\-version" 標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。 .SH 注意 プログラムのバグについては bug-textutils@gnu.org に報告してください。 .br man ページは Ragnar Hojland Espinosa が作成しました。