.\" /*********************************************************** .\" Copyright 1989 by Carnegie Mellon University .\" .\" All Rights Reserved .\" .\" Permission to use, copy, modify, and distribute this software and its .\" documentation for any purpose and without fee is hereby granted, .\" provided that the above copyright notice appear in all copies and that .\" both that copyright notice and this permission notice appear in .\" supporting documentation, and that the name of CMU not be .\" used in advertising or publicity pertaining to distribution of the .\" software without specific, written prior permission. .\" .\" CMU DISCLAIMS ALL WARRANTIES WITH REGARD TO THIS SOFTWARE, INCLUDING .\" ALL IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS, IN NO EVENT SHALL .\" CMU BE LIABLE FOR ANY SPECIAL, INDIRECT OR CONSEQUENTIAL DAMAGES OR .\" ANY DAMAGES WHATSOEVER RESULTING FROM LOSS OF USE, DATA OR PROFITS, .\" WHETHER IN AN ACTION OF CONTRACT, NEGLIGENCE OR OTHER TORTIOUS ACTION, .\" ARISING OUT OF OR IN CONNECTION WITH THE USE OR PERFORMANCE OF THIS .\" SOFTWARE. .\" ******************************************************************/ .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 2002 Yuichi SATO .\" all rights reserved. .\" Translated Sat Feb 16 20:15:39 JST 2002 .\" by Yuichi SATO .\" .TH SNMPTRAPD 8 "07 Aug 2001" .UC 4 .SH 名前 snmptrapd - snmp trap メッセージを受信してログに記録する .SH 書式 snmptrapd [common options] [-P] [-o file] [-s] [-f] [-p port] [-e] [-l [d0-7]] [-a] [-C] [-c confFile] [-F FORMAT] .SH 説明 .I snmptrapd はローカルマシンの SNMP-TRAP ポート (162) に送られてきた snmp trap メッセージを受信してログに記録する SNMP アプリケーションである。 .PP ログメッセージは以下のような形式である: .br .I Sep 17 22:39:52 suffern snmptrapd: 128.2.13.41: .I Cold Start Trap (0) Uptime: .I 8 days, 0:35:46 .PP .I snmptrapd は UDP ポート 162 をオープンするので、 root で実行しなければならない。 .SH コマンドライン引き数 .IR snmpcmd (1) で説明されているコマンドライン引き数に加え、以下の引き数が使用できる。 .IP "-P" ログメッセージを標準エラーに表示する。 .IP "-o file" 指定したファイルにメッセージを記録する。 .IP "-p port" デフォルトの 162 番ポートで実行したくない場合に、 実行させるポートを指定する。 .IP "-s" メッセージを syslog(8) に記録する。 syslog メッセージは、(デフォルトでは) level を LOG_WARNING、 facility を LOG_LOCAL0 として送られる。 syslog 機能を使うと、デーモンは fork されて 呼び出し元から切り離される。 これは '-P' フラグまたは '-o' フラグを使わない場合のデフォルトである。 .IP "-n" IP アドレスからホスト名への逆変換を行わない。 .IP "-l [d0-7]" 使用する syslog facility を指定する。demon または local[0-7]。 .IP "-a" .I snmptrapd に AuthenticationFailure trap を無視させる。 .IP "-d" アプリケーションに入出力パケットをダンプさせる。 .IP "-D" デバッグ出力を有効にする。 .IP "-f" syslog() を使用する場合に、 fork による呼び出し元から切り離しを行わない。 .IP "-C" デフォルトの設定ファイルのセットを読み込ませない。 .IP "-c confFile" confFile を設定ファイルとして読み込ませる。 .IP "-F FORMAT" 標準出力にログを記録するときに、フォーマットとして文字列 FORMAT を使う。 .PP FORMAT は printf で使われる文字列に似ている。 .I snmptrapd は以下のフォーマット文字列を解釈する: .TP %% % という文字 .TP %t OS の紀元 (epoch) からの 10 進数での秒数 .TP %y 現在の年 .TP %m 現在の月 (数値) .TP %l 現在の月内日 .TP %h 現在の時 .TP %j 現在の分 .TP %k 現在の秒 .TP %T 稼働時間 (up-time) (10 進数での秒数) .TP %Y 稼働時間の「年」のフィールド。 .TP %M 稼働時間の「月 (数値)」のフィールド。 .TP %L 稼働時間の「月内日」のフィールド。 .TP %H 稼働時間の「時」のフィールド。 .TP %J 稼働時間の「分」のフィールド。 .TP %K 稼働時間の「秒」のフィールド。 .TP %A 取得可能な場合はエージェントのホスト名。 取得不可能な場合はエージェントの IP アドレス。 .TP %a エージェントの IP アドレス。 .TP %B 取得可能な場合は PDU のホスト名。 取得不可能な場合は PDU の IP アドレス。 .TP %b PDU の IP アドレス。 .TP %N enterprise 文字列。 .TP %w trap タイプ (10 進数) .TP %W trap の説明 .TP %q trap サブタイプ (10 進数) .TP %P PDU のセキュリティ情報 (v1/v2c におけるコミュニティ名、v3 におけるユーザーとコンテキスト) .TP %v trap 変数のリスト .PP これらの値に加え、フィールドの幅と精度 (printf と同じ) および フラグ値などをオプションとして指定することもできる。 以下のフラグを指定することができる: .TP - 左寄せ .TP 0 先頭を 0 で埋める .TP # 別形式を使用する .PP 「別形式を使用する」ためのフラグを指定すると、 いくつかのフォーマットフラグは動作が変更される。 通常、時間情報のフィールドはローカル時刻に基づいて表示されるが、 このフラグを使うと GMT を使うようになる。 また通常、変数リストはタブで区切られるが、 このフラグを使うとコンマ区切りのリストになる。 稼働時間の別形式は、元と同じで "3 days, 0:14:34.65" のような形式である。 .PP 例: .PP "14:03 TRAP3.1 from humpty.ucd.edu" のような形式のメッセージにするためには、 以下のようにすればよい: .PP .RS .NF snmptrapd -P -F "%02.2h:%02.2j TRAP%w.%q from %A\en" .FI .RE .PP 上と同じであるが、ローカル時刻ではなく GMT を使いたい場合は、 以下のようにすればよい: .PP .RS .NF snmptrapd -P -F "%#02.2h:%#02.2j TRAP%w.%q from %A\en" .FI .RE .PP .SH 拡張性と設定 snmptrapd.conf(5) の man ページを参照すること。 .PP .SH 関連項目 snmpcmd(1), syslog(8), variables(5)