MKTEMP
Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2017-09-15
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名前
mktemp - 他と重ならないテンポラリファイル名を作成する
書式
#include <stdlib.h>
char *mktemp(char *template);
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):
mktemp():
-
- glibc 2.12 以降:
-
(_XOPEN_SOURCE >= 500) && ! (_POSIX_C_SOURCE >= 200112L)
|| /* Glibc since 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
|| /* Glibc <= 2.19: */ _SVID_SOURCE || _BSD_SOURCE
- glibc 2.12 より前:
-
_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 500
説明
決してこの関数は使用しないこと。「バグ」を参照。
関数 mktemp() は引数 template から他と重ならない テンポラリファイル名を作成する。引数 template
で指示する文字配列 の後6文字は XXXXXX である必要がある。この部分がファイル名を他と 重ならないにするような文字で置き換えられる。
template は書き換えられるため、文字列定数ではなく文字配列として宣言するように しなければならない。
返り値
関数 mktemp() は常に template を戻す。 一意な名前が作成された場合、 template の最後の 6 バイトに
他と重ならない名前 (それまでに出ていない名前) になるような値が格納される。 一意な名前が作成できなかった場合には、 template
には空文字列がセットされ、 errno にエラーを示す値がセットされる。
エラー
- EINVAL
-
引数 template で指示された文字列の後6文字が XXXXXX でない。
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値
|
mktemp()
| Thread safety | MT-Safe
|
準拠
4.3BSD, POSIX.1-2001. POSIX.1-2008 では mktemp() の仕様が削除されている。
バグ
mktemp() を決して使わないこと。4.3BSD 系の実装や XXXXXX を プロセス ID
と1文字により置き換える方式ではせいぜい26の名前を返す ことができるにすぎない。
この名前は簡単に推測できることや、その名前がすでに存在しているかどうか テストして、そのファイルをオープンする間に競合がある事から、
mktemp() を使うのは毎回セキュリティリスクをおかすことになる。 この競合は mkstemp(3) や mkdtemp(3)
を使うことで避けられる。
関連項目
mktemp(1), mkdtemp(3), mkstemp(3), tempnam(3), tmpfile(3),
tmpnam(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 返り値
-
- エラー
-
- 属性
-
- 準拠
-
- バグ
-
- 関連項目
-
- この文書について
-
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