NAN
Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2016-03-15
Index
JM Home Page
roff page
 
名前
nan, nanf, nanl - 無効値 ('Not a Number') を返す
 
書式
#include <math.h>
double nan(const char *tagp);
float nanf(const char *tagp);
long double nanl(const char *tagp);
-lm でリンクする。
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):
nan(), nanf(), nanl():
- 
_ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
説明
これらの関数は、SIGFPE シグナルなしの無効値 (NaN) を示す表現を返す (どの表現を使用するかは tagp で指定する)。SIGFPE
シグナルなしの NaN をサポートしていない実装では 0 を返す。
nan("char-sequence") を呼び出すのは、以下と等価である。
strtod("NAN(char-sequence)", NULL);
同様に、 nanf()  や nanl()  を呼び出すのは、 strtof()  や strtold()
を呼ぶのと同じである。
引数 tagp の使い方は規定されていない。 IEEE 754 準拠のシステムでは、NaN にも複数の表現が存在し、 tagp
はその選択に使用される。 他のシステムでは、何の意味もないかもしれない。
 
バージョン
これらの関数は glibc バージョン 2.1 で初めて登場した。
 
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
| インターフェース | 属性 | 値 
 | 
| nan(),
nanf(),
nanl() | Thread safety | MT-Safe locale 
 | 
 
準拠
C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.  IEC 559 や推奨関数になっている IEEE 754/IEEE 854
の付録も参照すること。
 
関連項目
isnan(3), strtod(3), math_error(7)
 
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
 Index
- 名前
- 
- 書式
- 
- 説明
- 
- バージョン
- 
- 属性
- 
- 準拠
- 
- 関連項目
- 
- この文書について
- 
This document was created by
man2html,
using the manual pages.