WALL
Section: User Commands (1)
Updated: August 2013
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名前
wall - すべてのユーザに対してメッセージを書き込む
書式
wall [-n] [-t timeout] [-g group] [message | file]
読者へのご注意
これは、util-linux 2.36 所収の wall
コマンドのマニュアルである。お使いの wall が util-linux
版以外の場合や、util-linux 版であっても、古いバージョンの場合は、この wall
とは動作やオプションが違うかもしれない。そうしたときは、お手元の wall
に付属する英語のマニュアルに当たってみていただきたい。
説明
wall コマンドは、現在ログインしているすべてのユーザの端末に、上記書式の
message (訳注: 短文)、または file
の内容を表示する。そうしたものの指定がない場合は、wall
対する標準入力を表示する。wall は、ASCII 文字で
79 字より長い行は折り返し、短い行は 79
字になるまでホワイトスペースで埋める。また、行の末尾に復帰文字と改行文字を必ず入れる。
メッセージの受信拒否を選択しているユーザや、
メッセージの受信を機械的に拒否するプログラムを使っているユーザの端末に書き込めるのは、
スパーユーザだけである。
wall を実行するのがスーパーユーザではない場合、wall
プログラムに set-user-ID や set-group-ID が設定されていると、file
からの読み込みは拒否される。
オプション
- -n, --nobanner
-
バナー (訳注: 発信者情報) を表示しない。
- -t, --timeout timeout
-
端末への書き込みを timeout 秒間試みてから、諦める。この timeout
は、正の整数でなければならない。デフォルトの値は 300
秒だが、これは、モデム回線で端末を動かしていた時代の名残りである。
- -g, --group group
-
メッセージの表示を、引き数 group で指定されるグループのメンバーに限定する。
引き数は、グループ名でも GID でもよい。
- -V, --version
-
バージョン情報を表示して終了する。
- -h, --help
-
ヘルプを表示して終了する。
注意
wdm がその一例だが、utmp(5) の ut_type データの先頭に 1 個の ':'
文字を置く一部のセッションは、wall のメッセージを受け取ろうとしない。
これは、書き込みエラーを避けるためである。
歴史
wall コマンドが初登場したのは、AT&T UNIX バージョン 7 だった。
関連項目
mesg(1), talk(1), write(1), shutdown(8)
入手方法
この wall コマンドは、util-linux パッケージの一部であり、Linux Kernel Archive
<https://www.kernel.org/pub/linux/utils/util-linux/>
から入手できる。
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- 名前
-
- 書式
-
- 読者へのご注意
-
- 説明
-
- オプション
-
- 注意
-
- 歴史
-
- 関連項目
-
- 入手方法
-
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