作業メールのフォーマット¶
注釈
現在はメールフォーマットについてはあまり制約はありません。 原文がテキストで簡単に取り出せる形式であれば、 どのような形態で投稿頂いても構いません。
リポジトリの構成 にあるように、 JM では翻訳作業対象の man ページを git リポジトリとテキストデータベースによって管理しています。
こちらへの登録を省力化・自動化するために、 ML に翻訳を post する際にはこのページに記述されたような フォーマットにすることが推奨されます。 (sourceforge 移行後は自動登録は行っていませんが、 登録作業の省略化のため、このフォーマットの使用をお願いします。)
投稿を省力化するために、 bash の使える環境の方は JMpost スクリプト を使っていただくといいでしょう。 また、Wanderlust や Mew のユーザの場合には、JMpost 形式のメールを作成してくれる JMpost-wl.el や JMpost-mew.el も用意されていますので、お試し下さい。
メールのフォーマット¶
送信先¶
送信先アドレスは linuxjm-discuss@lists.sourceforge.jp としてください。
サブジェクト¶
メールヘッダの Subject 行は:
Subject: [POST:XX] (package 名) (page ファイル名)
のようにしてください。 XX のところには、後述する ‘’‘stat’‘’ を書いてください。:
[POST:TR] LDP man-pages strcmp.3
ヘッダ¶
メールの本文の先頭に、ページの情報を記述したヘッダを置いてください。
<STATUS>
と </STATUS>
に挟まれた部分がヘッダ情報になります。
ヘッダ情報は 1 行 1 レコードからなり、 区切りは ”: ” (コロンとスペース) です。
必要なレコードは以下の 6 つです。
stat
: ページのステータスです。 (“TR”, “DO”, “DP”, “PR”, “RO”, “RR”) のどれか一つを 指定します。それぞれの意味は以下のようになります。- TR: 翻訳の予約。 (Translation Reservation)
- DO: ドラフトの投稿。自分では校正を行わない。 (Draft Only)
- DP: ドラフトの投稿。引き続き自分で校正を行う。 (Draft and Proof reservation)
- PR: 校正待ち状態のドラフトに対する校正作業の予約。 (Proof Reservation)
- RO: リリースの投稿。原文更新時の予約はしない。 (Release Only)
- RR: リリースの投稿です。原文更新時の改訂作業を予約する。 (Release and update Reservation)
ppkg
: この man ページが含まれるパッケージの名前page
: ページのファイル名date
: translation_list データベースに記録される日付mail
: 投稿者のメールアドレスname
: 投稿者の Real Name (ローマ字表記が望ましい)
例えば翻訳作業の予約の場合は、以下のようになります。:
<STATUS>
stat: TR
ppkg: GNU sharutils
page: shar.1
date: 1999/10/04
mail: nakano@apm.seikei.ac.jp
name: NAKANO Takeo
</STATUS>
JMpost コマンド¶
以上のフォーマットのメール送信を簡単に行うため、 bash のシェルスクリプト JMpost を用意しました。以下に使い方を説明します。
コマンドライン¶
JMpost [-S stat] [-P pkg] [-F page] [-D date] [-M mail] [-R name] [filename] [-post]
使い方¶
予約・作業ページの登録ともに用います。 作業したファイルを CVS リポジトリに登録する場合 (-S オプションの DO, DP, RO, RR に対応) は、 そのファイルをコマンドラインに指定します。
オプションは全て省略可能ですが、 必要に応じて質問のプロンプトが出されます。 プロンプトは標準エラー出力に出され、 標準入力から回答を受付けます。
コマンドラインの最後に -post オプションをつけると、 結果は /usr/lib/sendmail
を用いて JM-ML にポストされます。 -post オプションをつけない場合は、 ML に流される内容が標準出力に書き出されます。
オプション¶
-S
: 文書のステータスを記述します。有効なものは以下のどれかです。- TR: 翻訳の予約です。 (Translation Reservation)
- DO: ドラフトの投稿です。自分では校正を行わない場合です。 (Draft Only)
- DP: ドラフトの投稿です。引き続き自分で校正を行う場合です。 (Draft and Proof reservation)
- PR: 校正待ち状態のドラフトに対する校正作業の予約です。 (Proof Reservation)
- RO: リリースの投稿です。原文更新時の予約はしない場合です。 (Release Only)
- RR: リリースの投稿です。原文更新時の改訂作業の予約を含みます。 (Release and update Reservation)
メールに翻訳原稿が添付されるのは DO, DP, RO, RR のいずれかの場合になります。 translation_list の書式 も参考にすると良いでしょう。
-P
: パッケージの名前です。(例: util-linux, “GNU bash”)-F
: ページの名前です。 (例: mount.8, bash.1)-D
: 日付です。省略すると date コマンドの結果が用いられます。-M
: 作業者のメールアドレスです。-R
: 作業者の Real Name です。
ノート¶
スクリプトの先頭部分にある name および mail 変数を適宜設定しておくと、 -M オプションや -P オプションの指定を省略できます。
例¶
LDP man-pages パッケージにある printf.3 に関する例を示します。 -M オプションと -R オプションは省略します。
翻訳を予約する場合¶
% JMpost -S TR -P "LDP man-pages" -F printf.3 -post
ドラフトを投稿する場合¶
翻訳されたファイルは printf.3.draft に記述されているものとします。
% JMpost -S DP -P "LDP man-pages" -F printf.3 printf.3.draft -post
これは引き続き自分で校正を行う場合です。 校正を他の人に任せる場合は -S DO とします。
リリース版を投稿する場合¶
翻訳されたファイルは同じく printf.3.draft に記述されているものとします。 なお、このとき原文のコメント (.”O..) を 自分で削除する必要はありません。 登録システムが自動的に strip します。
% JMpost -S RO -P "LDP man-pages" -F printf.3 printf.3.draft -post
-S RR
で投稿すると、次に printf.3 のオリジナルが update されたとき、投稿者に翻訳予約が自動的に割り当てられます。