GETENT

Section: User Commands (1)
Updated: 2020-12-21
Index JM Home Page roff page
 

名前

getent - 名前サービス切り替えライブラリからエントリーを取得する  

書式

getent [option]... database key...  

説明

getent コマンドは、 名前サービス切り替えライブラリでサポートされているデータベースのエントリーを表示します。名前サービス切り替えライブラリの設定は/etc/nsswitch.conf で行います。一つ以上の key 引数が指定されると、指定されたキーにマッチするエントリーだけが表示されます。key が指定されなかった場合、 すべてのエントリが表示されます (データベースで列挙 (enumeration) がサポートされていない場合を除く)。

database には GNU C ライブラリでサポートされているデータベースのいずれかを指定できます。 以下はそのリストです:

ahosts
key が指定されなかった場合、 sethostent(3),gethostent(3),endhostent(3) を使用して hosts データベースを列挙します。これは hosts を使うのと全く同じです。key 引数が一つ以上指定された場合は、それぞれの key についてアドレスファミリー AF_UNSPECgetaddrinfo(3) を呼び出し、返された各々のソケットアドレス構造体を列挙します。
ahostsv4
ahosts と同じですが、 アドレスファミリーとして AF_INET を使用します。
ahostsv6
ahosts と同じですが、 アドレスファミリーとして AF_INET6 を使用します。この場合の getaddrinfo(3) の呼び出しでは AI_V4MAPPED も指定されます。
aliases
key が指定されなかった場合、 setaliasent(3), getaliasent(3),endaliasent(3) を使用して aliases データベースを列挙します。key 引数が一つ以上指定された場合は、それぞれの key についてgetaliasbyname(3) を呼び出し、結果を表示します。
ethers
key 引数が一つ以上指定された場合、結果が得られるまで、 それぞれの key について ether_aton(3) と ether_hostton(3) を順に呼び出し、 結果を表示します。ethers では列挙はサポートされていません。 したがって、 key の指定は必須です。
group
key が指定されなかった場合、 setgrent(3), getgrent(3), endgrent(3) を使用して group データベースを列挙します。key 引数が一つ以上指定された場合は、それぞれの key について、数値であれば getgrgid(3) を、数値以外であれば getgrnam(3) を呼び出し、結果を表示します。
gshadow
key が指定されなかった場合、 setsgent(3), getsgent(3), endsgent(3) を使用して gshadow データベースを列挙します。key 引数が一つ以上指定された場合は、それぞれの key について getsgnam(3) を呼び出し、結果を表示します。
hosts
key が指定されなかった場合、sethostent(3),gethostent(3),endhostent(3) を使用して hosts データベースを列挙します。key 引数が一つ以上指定された場合は、 それぞれの key について gethostbyaddr(3) か gethostbyname2(3) を呼び出し、結果を表示します。gethostbyaddr(3) か gethostbyname2(3) のどちらを呼び出すかは、inet_pton(3) の呼び出しで、key が IPv6 や IPv4 アドレスか、そうでないかを判定し、その結果によって決まります。
initgroups
key 引数が一つ以上指定された場合、結果が得られるまで、それぞれの key について getgrouplist(3) を呼び出し、結果を表示します。 initgroups では列挙はサポートされていません。 したがって、 key の指定は必須です。
netgroup
1 個の key を指定すると、その keysetnetgrent(3) に渡し、getnetgrent(3) を使って結果の 3 つ組の文字列 (hostname, username,domainname) を表示します。代わりに、 3 個の key を指定することもできます。3 個の keyhostname, username, domainname と解釈され、 innetgr(3) を使って対応する netgroup があるか照合されます。 netgroup では列挙はサポートされていません。 したがって、 1 個か 3 個のいずれかの key の指定は必須です。
networks
key が指定されなかった場合、 setnetent(3),getnetent(3),endnetent(3) を使用して networks データベースを列挙します。key 引数が一つ以上指定された場合は、それぞれの key について、数値であれば getnetbyaddr(3) を、数値以外であれば getnetbyname(3) を呼び出し、結果を表示します。
passwd
key が指定されなかった場合、 setpwent(3), getpwent(3), endpwent(3) を使用して passwd データベースを列挙します。key 引数が一つ以上指定された場合は、それぞれの key について、数値であれば getpwgid(3) を、数値以外であれば getpwnam(3) を呼び出し、結果を表示します。
protocols
key が指定されなかった場合、setprotoent(3), getprotoent(3),endprotoent(3) を使用して protocols データベースを列挙します。key 引数が一つ以上指定された場合は、それぞれの key について、数値であれば getprotobynumber(3) を、値以外であれば getprotobyname(3) を呼び出し、結果を表示します。
rpc
key が指定されなかった場合、 setrpcent(3), getrpcent(3),endrpcent(3) を使用して rpc データベースを列挙します。key 引数が一つ以上指定された場合は、それぞれの key について、数値であればgetrpcbynumber(3) を、数値以外であれば getrpcbyname(3) を呼び出し、結果を表示します。
services
key が指定されなかった場合、setservent(3), getservent(3),endservent(3) を使用して services データベースを列挙します。key 引数が一つ以上指定された場合は、それぞれの key について、数値であれば getservbynumber(3) を、数値以外であれば getservbyname(3) を呼び出し、結果を表示します。
shadow
key が指定されなかった場合、setspent(3), getspent(3), endspent(3) を使用して shadow データベースを列挙します。key 引数が一つ以上指定された場合は、それぞれの key について getspnam(3) を呼び出し、結果を表示します。
 

オプション

-s service, --service service
指定されたサービスで全てのデータベースを上書きします(glibc 2.2.5 以降)。
-s database:service, --service database:service
指定されたサービスで、指定したサービスのみ上書きします。オプションは複数回使用可能ですが、各データベースに対しては最後のサービスのみが使われます (glibc 2.4 以降)。
-i, --no-idn
ahosts/getaddrinfo(3) への検索で IDN エンコードを無効にします (glibc-2.13 以降)。
-?, --help
簡単な使用法を表示して終了します。
--usage
短い使用法を表示して終了します。
-V, --version
getent のバージョン番号、ライセンスと免責事項について表示します。
 

終了ステータス

getent は以下のいずれかの終了ステータスを返します。
0
コマンドが正常に完了。
1
引数が不足しているか、 不明な database が指定された。
2
指定された keydatabase で見つからなかった。
3
この database では列挙はサポートされていない。
 

関連項目

nsswitch.conf(5)  

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。


 

Index

名前
書式
説明
オプション
終了ステータス
関連項目
この文書について

This document was created by man2html, using the manual pages.