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27.4 演算子付き数値モード

演算子付き数値モードは、‘-’, ‘+’, ‘=’ を前に付けた数値モードである。 そうした演算子が表している意味は、シンボリックモードの場合と同じだ。 たとえば、‘+440’ は、ファイルの所有者とグループに対する読み込み許可を有効にし、 ‘-1’ は、その他の一般ユーザに対する実行許可を無効にする。 また、‘=600’ は、ファイルの所有者に対する読み込みと書き出しの許可を有効にするが、 それ以外のすべての許可を無効にする。 演算子付き数値モードは、シンボリックモードと組み合わせて使うことも可能だ。 両者の間はコンマで区切ればよい。一例を挙げると、‘=0,u+r’ は、すべての許可を無効にした上で、ファイルの所有者の読み込み許可だけを有効にする。

コマンド ‘chmod =755 dir’ と ‘chmod 755 dir’ の違いは、前者がディレクトリ dir の setuid と setgid をクリアするのに対して、後者はそれをそのまま維持するという点にある。 See section ディレクトリの Set-User-ID と Set-Group-ID ビット.

演算子付き数値モードは、GNU による拡張である。


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