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ptx の拡張このバージョンの ptx には、System V の ptx
には存在しない機能がいくつかある。
そうした追加機能は、コマンドラインオプションの ‘-G’ を使えば、働かなくなるが、
ほかのコマンドラインオプションによって上書きされれば、話は別である。
もっとも、GNU の拡張の中には、上書きによって回復できないものもあるので、
GNU の拡張を使いたければ、‘-G’ オプションを最初から使わないのが、
すっきりした方法だ。以下に、このプログラムと
System V の ptx の相違点を挙げておく。
ptx は、ファイルをたった 1 個しか読み込まず、
結果を書き出すのは、標準出力のこともあるが、コマンドに 2 番目の file
パラメータが指定されていれば、その file に対してである。
オプションで指定しない出力パラメータを持つのは、危険な習慣であり、
GNU では、できるだけ避けるようにしている。従って、ptx を GNU と
System V のどちらでも、問題なく同じように使いたいなら、入力ファイルは常に一つしか使わず、
実行結果は常に標準出力に書き出されるものと考えておいた方がよい。
また、ptx を使用してアプリケーションを作成する場合には、
インストールされている ptx で ‘-G’ オプションが使用できるとわかれば、
ptx を呼び出すとき、‘-G’ オプションを必ず付けるようにしたくなるかもしれない。
ptx で利用できるオプションは、‘-b’, ‘-f’, ‘-g’,
‘-i’,
‘-o’, ‘-r’, ‘-t’, ‘-w’ だけである。
他のオプションは、すべて GNU の拡張だが、今この箇条書きで繰り返すことはしない。
なお、オプションの中には、以下でも述べているように、GNU の拡張が有効になっていると、
効果が少し変わるものもある。
troff や nroff 向けになっていない。
むしろ、ダム端末向けのフォーマットになっている。troff や
nroff 向けの出力を選択したかったら、‘-O’ オプションを使用すればよい。
ptx は、8-bit の文字を受け付けない。
若干の制御文字も拒否する。また、チルダ ‘~’ も拒否する。
ptx が処理の対象にするのは、
各行に付き最初の 200 文字だけである。
ptx より上手に処理する。
GNU の拡張が無効になっている場合、このプログラムは System V
の ptx の動作をなるべく真似ようとするが、
それでも、System V のちょっとした癖のいくつかは、完全には再現できない。
ptx では、そんなことはできない。
This document was generated on June 7, 2022 using texi2html 1.82.