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10.1.3 出力のソート

以下のオプションは、ls が出力する情報を並べる際の順序を変更する。 デフォルトでは、情報は文字コードによってソートされる (たとえば ASCII コード順)。

-c
--time=ctime
--time=status

詳細表示形式 (たとえば、‘-l’, ‘-o’) を使用しているときは、更新日時 (modification time) の代わりに、ステータス変更日時 (status change time、inode の ‘ctime’) を表示する。 日時によって明示的にソートしているときや (‘--sort=time’ あるいは ‘-t’)、詳細表示形式を使用していないときは、ステータス変更日時によってソートする。

-f

主な働きは、‘-U’ と同じで、ソートしないことである。 すなわち、ファイルをリストする際、ファイルがディレクトリにどんな順序で格納されていようと、 そのままの順序で出力する。それだけでなく、‘-a’ (すべてのファイルをリストする) を有効にし、‘-l’, ‘--color’, ‘-s’ を (‘-f’ より前で指定されていたら) 無効にする働きもある。

-r
--reverse

どんな方法でソートされていようと、逆順にする。 たとえば、ファイルを並べる際に、アルファベットの後ろから並べる、 最新バージョンから先に並べる、サイズの小さいものから先に並べる、などなど。

-S
--sort=size

ファイルのサイズによってソートし、大きいものから順に並べる。

-t
--sort=time

更新日時 (modification time、inode の ‘mtime’) によってソートし、 新しいものから順に並べる。

-u
--time=atime
--time=access
--time=use

詳細表示形式 (たとえば、‘--format=long’) を使用しているときは、 最終アクセス日時 (last access time、inode の ‘atime’) を表示する。 日時によって明示的にソートしているときや (‘--sort=time’ あるいは ‘-t’)、詳細表示形式を使用していないときは、アクセス日時によってソートする。

-U
--sort=none

ソートを行わない。すなわち、ファイルをリストする際、ファイルがディレクトリにどんな順序で格納されていようと、 そのままの順序で出力する (‘-f’ が行う、ソートに無関係な他のことは、何もしない)。 このオプションは非常に大きなディレクトリを一覧表示するとき、ことのほか役に立つ。 ソートを全くしないことで、作業速度が著しく向上するからである。

-v
--sort=version

バージョン名とバージョン番号によってソートし、低いバージョンから順に並べる。 デフォルトのソート方法と動作が似ているが、 10 進数の数字が連続する各部分を、 インデックス番号やバージョン番号と見なし、(文字列としてではなく) 数値として取り扱う点が違う。 (See section バージョン・ソートの詳細.)

-X
--sort=extension

ディレクトリの内容をファイルの拡張子 (最後の ‘.’ の後に続く文字) によってアルファベット順でソートする。拡張子のないファイルは、 最初に並べられる。


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