GNU coreutils 管理ガイド¶
原文の更新¶
(1) Makefile のバージョン更新¶
Makefile の V = <version> を更新するバージョンに変更する。
以前のバージョンの coreutils に対するパッチ
patch-$(VERSION).diff
の内容を確認し、
不要な場合は以前のパッチファイルを削除する。
バージョン更新後も必要な場合や新たにパッチが必要な場合は、
新しいバージョン番号で patch-$(VERSION).diff
を作成
(or ファイル名変更) する。
その後、以下のコマンドを実行し、
$ make clean-setup
$ make source
(2) ファイルのコピー¶
$ rm -f original/man1/* help2man.orig/*
$ cp -p source/man/*.1 original/man1/
$ cp -p source/man/*.x help2man.orig/
(3) translation_list の更新¶
原文の変更に関して git で add/remove を行う。
$ git add original help2man.orig
$ git status original > git.txt
(必要であれば下記の警告にあるように空行の追加を行う)
$ ../../admin/git2upd < git.txt > upd.txt
(edit upd.txt; 通常は更新日付の手動修正と不要な行の削除くらい)
$ ../../admin/upd_tl.perl translation_list upd.txt <VERSION>
$ mv translation_list.<VERSION> translation_list
警告
git のバージョンによっては git2upd
が期待通り動作しない場合がある。
オリジナル更新方法 の git2upd
に関する注意を参照し、
必要な場合は git status
の出力を加工すること。
(4) マニュアル生成の動作確認¶
念のため、新しいバージョンの coreutils で help2man でのマニュアル生成が 正常に行われることを確認する。
$ make build-man
上記を実行すると help2man.ja
ディレクトリに *.1
ファイルが
生成される。適当に数個生成された *.1
ファイルを確認する。
原文が更新されていることがあるので、英語が残っている点に
ついては気にしなくてよい。
独自管理パッチ¶
GNU coreutils のマニュアルでは、
coreutils のソースを利用してコンパイルして、
ja.po
を組み込んで man pages を生成しているため、
場合によっては独自修正を管理する場合がある。
2 つのパッチが Makefile でサポートされています。
patch-$(VERSION).diff
: coreutils に対するパッチja.po/ja.po.$(VERSION)
: 変更後の ja.po ファイル。- パッチではない点に注意。
- 翻訳内容をローカル修正した場合にはこのファイルに反映を行う。
- このファイルが存在する場合は、展開されたソース内の
source/po/ja.po
から このファイルへの symlink が作成される。