translation_list の書式

translation_list はパッケージディレクトリのルートに 一つだけ置かれるテキストデー タベースファイルで、 そのディレクトリ以下に含まれる man ページの情報が 一つのペー ジにつき一行ずつ書かれています。 フィールドの区切りはコロン (:) です。 以下に例 を示します。 1行目が 通常のページ の、 2 行目が リンクページ のそれぞれ例になっ ています。

○:LDP
man-pages:1.26:1998/10/03:bind:2:1999/08/02::uv9h-hykw@asahi-net.or.jp:HAYAKAWA Hitoshi:
@:LDP man-pages:1.26:1996/04/15:break:2:unimplemented:2:

通常のページ

「通常のページ」とは、「リンクページ」以外のページ、実際に文章が書かれている ページを指します。

第 1 フィールド : ステータス

まず第 1 フィールドの内容を説明します。 それぞれのマークの説明に書いてある r:, d:, o: とは、 そのマークのステータスにおいて、 release/, draft/, original/ 各ディレクトリに マニュアルページが存在するかどうかを示したものです。 翻訳作業の流れ と併せてご覧ください。

  • 0: ページ無し
  • 1: 第一世代
  • 2: 第二世代

を表します。

  • ?: 不明、要調査
  • ×: 未着手 (r:0, d:0, o:1)
  • ▲: 翻訳予約・作業中 (r:0, d:0, o:1)
  • △: 翻訳終了。校正者募集中 (r:0, d:1, o:1)
  • ●: 校正中 (r:o, d:1, o:1)
  • ☆: 原文の改訂版がリリースされた。要改訂 (r:1, d:1, o:2)
  • ■: 改訂予約・作業中 (r:1, d:1, o:2)
  • □: 改訂終了。校正者募集 (r:1, d:2, o:2)
  • ◆: 改訂版校正中 (r:1, d:2, o:2)
  • ○: 校正終了 (r:1, d:1, o:1 または r:2, d:2, o:2)
  • ◎: 校正終了。改訂版における更新予約 (o:1, d:1, r:1 または o:2, d:2, r:2)

ステータスの遷移をまとめると以下のようになります。

未翻訳状態から:
   × → ▲ →(△)→ ● → ○
                        → ◎
オリジナル改訂後:
  (○)→ ☆ → ■ →(□) → ◆ → ○
  (◎)→ → → ↑              →(◎)

なお、JM 以外のプロジェクトから寄贈を受けたページについては、 以下のようなステー タスを用います。 なお寄贈もとの URL がわかる場合は、 「備考」のフィールドに書い ておいてください (コロン ”:” が含まれていても大丈夫です)。

  • C: オリジナルの最新アーカイブの翻訳
  • c: オリジナルのアーカイブの最新版より古い版の翻訳

それ以降のフィールド

第二フィールド以下の内容は以下の通りです。

  • パッケージ名。 パッケージディレクトリ名と基本的に同じものになります。
  • man ページのバージョン。 リリース後にオリジナルが改定された場合や、 ドラフト作成作業中にさらにオリジナルの改訂があった場合など、 リリース版・ドラフト版・オリジナル版でバージョンが異なってしまった場合には、 => で区切って記述してください。その際には release=>draft=>original の順にしてください。 バージョンが同じならわざわざ分けて書かなくても OK です。 なぜなら、以下の条件を考えれば、 どのバージョンがどの版に対応するかを決定するのは 容易でしょうから。
    • 一番右には常にオリジナル版のバージョンが入る
    • 改訂作業 (☆■□◆) では、 一番左は常にリリース版のバージョンになる。
    • ドラフト版のバージョンは決してリリース版とは同じにならない。
  • オリジナル man-page の日付。 または原文が cvs に commit された日付になっていることもある。
  • マニュアルファイルの basename。
  • マニュアルのセクション番号。
  • 作業の日付。作業中であることを示すステータス(▲●■◆)では作業をする宣言をした日になり、 それ以外のステータス(△○◎☆□)では 翻訳ページの最終更新日にします。
  • 翻訳・再配布に関する条件。 翻訳や配布に関する条件を著作者に確認をとったら、 各著作権に従って以下のステータスを設定します。
    • G: GPL2 (GNU Public License Version 2)
    • B: BSD (BSD License)
    • M: Misc.(翻訳、配布とも問題ないが、 著作権に関しては GPL2、BSD のどちらで もなく 原文を参照するなどの必要があるもの)
    • N: Non commercial use only (商用での配布を禁止しているもの)
    • o: 原著者に確認済 (obsolete)
    • 確認を取っていないものに関しては、以上のステータスを “()” で囲んでください。
  • 翻訳作業者のメールアドレス。
  • 翻訳作業者の名前 (ローマ字表記が望ましい)。
  • 備考など。

リンクページ

「リンクページ」とは、 別のマニュアルページにシンボリックリンクされていたり、 あるいは .so man1/hoge.1 のように roff 的にリンクされているページのことです。 この種のページに対するステータス行の各フィールドは以下のようになります。 通常の翻訳作業の際には、このステータスはあまり意識しないでも良いでしょう。

なお、オリジナルではシンボリックリンクになっている場合でも、 JM で配布する際に は .so によるリンクに書き換えています。

  • ステータス
    • : リンク先が未翻訳・未公開 (ステータスでいうと ×▲△●)
    • : リンク先が翻訳・公開済み (上記以外)
  • パッケージ名(リンク先と同じ)
  • バージョン(リンク先と同じ)
  • 日付(リンク先と同じ)
  • このマニュアル自体の名前
  • このマニュアル自体のセクション
  • リンク先の名前
  • リンク先のセクション