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21.4 uname: システムについて情報を表示する

uname は、自分がその上で実行されているマシンとオペレーティング・システムについて情報を表示する。 オプションが一つも指定されない場合は、‘-s’ オプションが指定されたかのように振る舞う。

書式:

 
uname [option]…

複数のオプションや ‘-a’ オプションが指定された場合、選択された情報は次の順番で表示される。

 
kernel-name nodename kernel-release kernel-version
machine processor hardware-platform operating-system

個々の情報が空白を含んでいることがある。そうした場合、出力のどこからどこまでが、 ある情報に当たるかを判断することは難しい。以下の例で release に当たるのは、‘2.2.18 #4 SMP Tue Jun 5 11:24:08 PDT 2001’ の部分である。

(訳注: releasekernel-release のことならば、それに相当するのは ‘2.2.18’ だけである。#4 から 2001 までは kernel-version。 原文は両者を合わせて、release と言っているのかもしれない。 なお、以下の例はちょっと古い。最近の uname -a では、‘-a’ オプションの説明にあるように、unknown の部分は表示されないはずである。)

 
uname -a
⇒ Linux dumdum 2.2.18 #4 SMP Tue Jun 5 11:24:08 PDT 2001 i686 unknown unknown GNU/Linux

このプログラムでは以下のオプションが使用できる。参照: 共通オプション.

-a
--all

以下の情報をすべて表示する。ただし、プロセッサ・タイプとハードウェア・プラットホームは、unknown ならば省略する。

-i
--hardware-platform

ハードウェア・プラットホームの名前を表示する (ハードウェア実装と呼ばれることもある)。 その情報が取得できない場合は、‘unknown’ と表示する。 このオプションは、(GNU/Linux ディストリビューション同士の間ですら) 可搬性がない。

-m
--machine

マシンのハードウェア名を表示する (ハードウェア・クラスとかハードウェア・タイプと呼ばれることもある)。

-n
--nodename

ネットワークノードのホスト名を表示する。

-p
--processor

プロセッサ・タイプを表示する (命令セット体系、the instruction set architecture、ISA などと呼ばれることもある)。 その情報が取得できない場合は、‘unknown’ と表示する。 このオプションは、(GNU/Linux ディストリビューション同士の間ですら) 可搬性がない。

-o
--operating-system

オペレーティング・システムの名前を表示する。

-r
--kernel-release

カーネルのリリース名を表示する。

-s
--kernel-name

カーネル名を表示する。POSIX 1003.1-2001 では (see section 規格への準拠)、これを「オペレーティング・システムの実装」と呼んでいる。 POSIX の仕様には、カーネルという概念がないからである。 カーネル名は、‘-o’ や ‘--operating-system’ オプションで表示されるオペレーティング・システム名と同じかもしれないし、 違うかもしれない。オペレーティング・システムによって、 基盤となっているカーネルと名前が同じものもあれば (FreeBSD, HP-UX など)、 違うものもある (GNU/Linux, Solaris など) からである。

-v
--kernel-version

カーネルのバージョンを表示する。

終了ステータス 0 は成功を示し、0 以外の値は失敗を示す。


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