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シンボリックモードの users の部分を省略すると、デフォルトの ‘a’
が使用される (すべてのユーザが対象になる)。が、この場合、システム変数
umask
で設定されている許可属性は、全く影響を受けない
(訳注: umask
で許可しないことになっている許可属性は、
現在実際には許可になっていようと、不許可であろうと、‘-w’ や ‘+w’
といった users 部のない指定では、変更されないということ。
以下で例を挙げて説明している)。umask
の値は、umask
コマンドで設定することができる。umask
のデフォルトの値は、システムによって様々である。
シンボリックモードで users の部分を省略するのは、‘+’ 以外の操作では、
おおむね役に立たない。users の省略が ‘+’ で役に立つのは、その場合、
意図した以上の許可をファイルに付けてしまわないための、簡単にカスタマイズできる保険として、
umask
が使用できるからである。
一例を挙げると、umask
の値が 2 ということは、
ファイルの所有者でもなく、ファイルのグループにも所属していない一般ユーザに、
書き出し許可を与えないということである。その場合、
+w |
というモードは、ファイルの所有者とファイルのグループに所属するユーザに、 書き出し許可を追加するが、それ以外のユーザには、書き出し許可を追加しない。それに対して、
a+w |
というモードは、umask
を無視して、ファイルへの書き出し許可を、
文字通りすべてのユーザに与えるのである。
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