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シンボリックモードの書式は、これまでに述べてきたよりも、実際にはもっと複雑である (see section 許可属性の設定)。 ファイルのモードビットに対して、複数の変更を一度に行うには、二つの方法がある。
一つ目の方法は、シンボリックモードの users の部分の後ろに、複数の operation と permissions を指定することである。
たとえば、こんなふうにだ。
og+rX-w |
このモードは、ファイルの所有者以外のユーザに、読み込み許可を与え、 さらに、ファイルがディレクトリであるか、どのユーザかがすでに実行許可を持っていた場合には、実行/検索許可も与えている。 また、ファイルの所有者以外のユーザから、ファイルへの書き出し許可を取り上げている。 なお、この指定は、ファイルの所有者が持っている許可には影響を及ぼさない。 このモードは、以下の二つのモードと等価である。
og+rX og-w |
複数の変更を行う二つ目の方法は、単純なシンボリックモードを 2 個以上、コンマで区切って指定することである。たとえば、
a+r,go-w |
これは、すべてのユーザにそのファイルに対する読み込み許可を与え、 所有者以外のすべてのユーザから書き出し許可を削除している。もう一つ、例を挙げる。
u=rwx,g=rx,o= |
こちらは、そのファイルに対するすべての許可ビットを明示的に設定している。 (ファイルのグループに属さないユーザには、ファイルに対する許可を一切与えていない。)
複数の変更を行う二つの方法を組み合わせて使うこともできる。
a+r,g+x-w |
この指定は、すべてのユーザにファイルの読み込み許可を与え、 さらに、ファイルのグループに属するユーザには、実行/検索許可も与えているが、 書き出し許可は与えていない。上記のモードを指定する方法は、ほかにもいくつかあるだろう。 その一つを挙げておく。
u+r,g+rx,o+r,g-w |
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