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28.3 時刻の項目

日付文字列中の時刻の項目 (time of day item) では、当日の時刻を指定する。 以下に挙げるいくつかの例は、すべて同じ時刻を表している。

 
20:02:00.000000
20:02
8:02pm
20:02-0500      # EST (U.S. Eastern Standard Time)

もっと一般的に言うと、時刻は ‘hour:minute:second’ の形で指定できる。 hour は 0 から 23 までの数であり、minute は 0 から 59 までの数である。 second は 0 から 59 までの数であり、‘.’ や ‘,’ を後ろに付けて、一桁以上の数字からなる小数を続けてもよい。 なお、‘:second’ は省略することもでき、その場合は 0 を指定したことになる。 閏秒をサポートするホストもまれにはあり、そうしたところでは second に 60 を指定することができる。

時刻に ‘am’ や ‘pm’ (または ‘a.m.’ や ‘p.m.’) が続く場合は、 hour が 1 から 12 までになる。‘:minute’ は省略してもよい (0 を指定したものと見なされる)。‘am’ は一日の前半を示し、‘pm’ は一日の後半を示す。この表記法では、1 の前が 12 になる。すなわち、真夜中は ‘12am’ であり、正午は ‘12pm’ である。(これは ‘12am’ や ‘12pm’ の 12 を 0 のように見なす解釈であり、正午を ‘12m’、深夜を ‘12pm’ とするラテン文化から来た従来の習慣とは逆になっている。)

また、時刻にはタイムゾーン補正を続けてもよい。補正は ‘shhmm’ という形で表現され、s は ‘+’ または ‘-’ 符号、hh は時間帯の時間差、mm は分差の部分である。分差の部分 mm は指定しないでもよく、その場合は、1 桁ないし 2 桁の補正は、時間差の指定と見なされる。なお、hhmm の間をコロンで区切ってもよい。タイムゾーン補正をこの方法で指定した場合、 それが、それまでに指定したいかなるタイムゾーンよりも、 また、ローカル・タイムゾーンよりも優先され、指定した時刻は、協定世界時 (UTC) よりも補正分進んでいる (あるいは、遅れている) タイムゾーンの時刻であると解釈されることになる。 一例を挙げると、‘+0530’ と ‘+05:30’ は両方とも、UTC より 5.5 時間進んだタイムゾーンを表している (たとえば、インドである)。 これは、タイムゾーン補正を 1 時間以下の部分まで指定する最善の方法である。 タイムゾーン補正の最大値は、24 時間である。

am’/‘pm’ とタイムゾーン補正は、どちらか一方のみが指定できる。 両方を指定することはできない。


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