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3.6 base64: データを表示可能データ (printable data) に変換する

base64 はファイル、または標準入力から読み込んだデータを、 base64 でエンコードした形式に変換する (あるいは、その逆を行う)。 base64 でエンコードした形式は、表示可能な ASCII 文字を用いて、バイナリデータを表現する。

書式:

 
base64 [option]… [file]
base64 --decode [option]… [file]

base64 でエンコードすると、データが元のデータのほぼ 133% に増大する。 base32 エンコーディングの場合は、元のデータのほぼ 160% になる。 こうしたエンコード形式は、RFC4648 に準拠している。 ftp://ftp.rfc-editor.org/in-notes/rfc4648.txt

このプログラムでは以下のオプションが使用できる。参照: 共通オプション.

-w cols
--wrap=cols

エンコード中に、出力が cols 文字に達したら改行する。この値は、正の整数でなければならない。

デフォルトでは、76 文字で改行する。改行を全く行わないようにするには、値を 0 にする。

-d
--decode

動作モードを変更する。デフォルトの、データをエンコードするモードではなく、 データをデコードするモードになる。入力には、base64 でエンコードしたデータが期待され、出力は、エンコードする前のデータになる。

-i
--ignore-garbage

デコードする際、改行文字がどこに現れても、適切に処理する。デコード中に ASCII 表示可能文字以外を表すバイトが現れたら、一部壊れたデータでもデコードできるように、それを無視する。

終了ステータス 0 は成功を示し、0 以外の値は失敗を示す。


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