[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [Top] | [Contents] | [Index] | [ ? ] |
tr
: 文字の置換、圧縮、削除を行う書式:
tr [option]… set1 [set2] |
tr
は標準入力を標準出力にコピーするが、
その際に次の操作の一つを行う。
上記書式の set1 と (もし、指定しているなら) set2 の二つの引数には、
順序が意味を持つ文字の集合を指定する。以下の説明で、それぞれ set1、set2
と呼ばれることになるそうした文字集合こそ、入力中に存在する文字のうちで
tr
が操作の対象とする文字群である。‘--complement’ (‘-c’,
‘-C’)
オプションを指定すると、set1 の代わりにその補集合
(set1 に含まれないすべての文字) が使われることになる。
現在のところ、tr
が完全に対応しているのは、シングルバイト文字だけである。
将来は、マルチバイト文字もサポートすることになるだろうが、
そのときは、‘-C’ オプションで文字集合の補集合を作り、‘-c’
オプションで値 (訳注: いわゆる文字コード) の集合の補集合を作ることになるだろう。
この区別が意味を持つのは、指定する値の中に文字ではないものがあるときだけだが、
そういった事態は、マルチバイト・エンコーディングを使用しているロケールで、
入力にエンコーディング・エラーが含まれるときしか起きそうにない。
このプログラムでは、‘--help’ や ‘--version’ オプションも使える。 See section 共通オプション. なお、オプションは、オペランドの前で指定しなければならない。
終了ステータス 0 は成功を示し、0 以外の値は失敗を示す。
9.1.1 文字集合の指定 | ||
9.1.2 置換 | ある文字集合の別の文字集合への変換。 | |
9.1.3 連続する文字の圧縮と文字の削除 | 文字の削除。 |
This document was generated on June 7, 2022 using texi2html 1.82.