[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [Top] | [Contents] | [Index] | [ ? ] |
echo
: テキストを 1 行表示するecho
は、指定された string を標準出力に書き出す。その際、各 string
の間に 1 個のスペースを置き、行末に改行を付け加える。
書式:
echo [option]… [string]… |
シェルの組み込み機能の echo
やエイリアスのために、
echo
に何の修飾も付けずに対話的に使ったり、スクリプトの中で使ったりすると、
動作がここで述べているものとは違うことがあるかもしれない。
シェルによる干渉を避けるためには、env
経由で echo
を起動すればよい (すなわち、env echo …
のようにだ)。
このプログラムでは、以下のオプションが使える。参照: 共通オプション. オプションはオペランドの前に置かなければならない。 また、通常は特別な引数として使われる ‘--’ は、特別な意味を持たず、 他のいかなる string とも同じように扱われる。
出力の末尾に改行を付けない。
各 "string の中に以下に挙げるバックスラッシュでエスケープした文字があると、 それを解釈して変換する。
警告 (ベル)
バックスペース
この位置より後を出力しない
エスケープ
フォームフィード (form feed)
改行 (newline)
復帰 (carriage return)
水平タブ
垂直タブ
バックスラッシュ
8 進数 nnn (0 桁から 3 桁までの 8 進数) で表される 8 ビットの値に対応する文字。nnn が 9 ビットの値だと、9 ビット目 (最上位ビット) は無視される。
8 進数 nnn (1 桁から 3 桁までの 8 進数) で表される 8 ビットの値に対応する文字。nnn が 9 ビットの値だと、9 ビット目 (最上位ビット) は無視される。
16 進数 hh (1 または 2 桁の 16 進数) で表される 8 ビットの値に対応する文字。
各 string の中にあるバックスラッシュ・エスケープの解釈をしない。 これがデフォルトである。‘-e’ と ‘-E’ の両方が指定されている場合は、後で指定した方が効果を持つ。
環境変数 POSIXLY_CORRECT
が指定されている場合に、echo
の最初の引数が (単独の) ‘-n’ 以外だと、echo
はそうした引数をオプションとして扱わずに、形がオプションに似た引数として出力する。
たとえば、echo -ne hello
は、単なる ‘hello’
ではなく、‘-ne hello’ を出力する。
POSIX では、いかなるオプションのサポートも要求していない。また、
POSIX では、string がバックスラッシュを含む場合や、最初の引数が ‘-n’
の場合に、echo
がどう振る舞うかは、実装側で決めることになっている。
従って、他のシステムで使うことも考慮したプログラムで、行末の改行を省略したり、
制御文字やバックスラッシュ・エスケープを出力したりする必要があるのならば、
echo
の代わりに printf
コマンドを使用することを考えてもよい。
See section printf
: データを整形して表示する.
終了ステータス 0 は成功を示し、0 以外の値は失敗を示す。
[ < ] | [ > ] | [ << ] | [ Up ] | [ >> ] | [Top] | [Contents] | [Index] | [ ? ] |
This document was generated on June 7, 2022 using texi2html 1.82.