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特に指定がないかぎり、date
は通常、数値の入るフィールドの空きを
0 で埋める。従って、たとえば、数値による月名は常に二桁の数字として出力される。
しかし、ジ・エポック (Unix 紀元) 以来の経過秒数では、空きを埋めることはしない。
この秒数には決まった長さがないからである。
GNU の拡張として、以下に挙げるフラグの一つを ‘%’ の後ろに置くことができる (指定するしないは自由)。
(ハイフン) フィールドの空き埋めをしない。出力が人間に見せるためのものである場合に、役に立つ。
(アンダースコア、下線) 空白で空き埋めをする。 出力を一定の文字数にする必要があるが、0 で埋めたのでは見にくいという場合に、役に立つ。
(ゼロ) 変換指定子が普通なら空白で埋める場合にも、ゼロで空き埋めをする。
可能なら、大文字を使う。
可能なら、反対の文字を使う。通常大文字のフィールドは小文字になり、 小文字のフィールドは大文字になる。
空き埋めの例をいくつか挙げておく。
date +%d/%m -d "Feb 1" ⇒ 01/02 date +%-d/%-m -d "Feb 1" ⇒ 1/2 date +%_d/%_m -d "Feb 1" ⇒ 1/ 2 |
これも GNU の拡張だが、フィールドの幅を 10 進数で指定することができる (数字は、上記のフラグがあれば、その後ろに置く)。 そのフィールドの出力の加工前の長さが、幅として指定した文字数より短い場合は、 右詰めにして、指定サイズにまで空き埋めした結果が書き出される。たとえば、‘%9B’ は、右詰めにした月の名前を 9 文字分のフィールドに表示する。
上記のフラグやフィールド幅の指定の後ろに、修飾子 (modifier) を付けることもできる (指定するしないは自由)。修飾子には、次のものがある。
現在のロケールが持つもう一つの日時表記を使用する。この修飾子は、‘%c’, ‘%C’, ‘%x’, ‘%X’, ‘%y’, ‘%Y’ に対して使用できる。 たとえば、日本語ロケールで ‘%Ex’ とすれば、元号による日付を表示するだろう。
現在のロケールが持つもう一つの数字表記を使用する。 この修飾子は、数値を表す変換指定子にしか使用できない。
書式が修飾子をサポートしていても、もう一つの表記が利用できない場合、 修飾子は無視される。
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