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nl
: 行番号を付けて、ファイルを書き出すnl
は、各 file (‘-’ は標準入力を意味する)
を、すべての行、または、一部の行に行番号を付けて、標準出力に書き出す。
file が一つも指定されていない場合は、標準入力から読み込む。
書式:
nl [option]… [file]… |
nl
は、入力を (論理) ページセクションに分解する。
デフォルトでは、行番号は各論理ページセクションで 1 にリセットされる。
nl
は、すべての入力ファイルをまとめて、一つのドキュメントとして扱う。
従って、入力ファイルが変わるたびに、論理ページや行番号をリセットすることはない。
論理ページは、三つのセクションからなる。すなわち、ヘッダ、本文、フッタである。 どのセクションも空であって構わない。 セクションごとに他のセクションとは異なる番号付けの方式を選ぶこともできる。
入力ファイル中で論理ページの各セクションが始まる位置を指示するには、 以下の区切り文字列の一つのみからなる行を使用する。
ヘッダの先頭。
本文の先頭。
フッタの先頭。
上記の文字列を構成する二文字は、オプションを使って (下記参照)、‘\’ と ‘:’ の組み合わせ以外のものに、変更することができる。 だが、各文字列のパターンや長さは、変えることができない。
セクションの区切りは、出力では空行に置き換えられる。
入力ファイル中の最初のセクション区切り文字列より前にあるテキストは、
いかなるテキストも、本文セクションの一部と見なされる。
従って、nl
は、セクションの区切りを全く含まないファイルを、一個の本文セクションとして扱う。
このプログラムでは以下のオプションが使用できる。参照: 共通オプション.
各論理ページの本文セクションにおける行の番号付けの方式を選択する。 行に番号が付かない場合、行番号の現在値は増加しないが、それでも行番号の区切り文字は行の前に付く (訳注: ここで言う行番号の区切り文字 (line number separator character) とは、行番号とテキストの区切り文字ではなく、行頭とテキストとの間にある行番号のために用意された空間を埋める空白のことらしい)。 番号付けの方式には、以下のものがある。
すべての行に番号を振る。
空ではない行にのみ番号を振る (本文のデフォルト)。
行番号を付けない (ヘッダとフッタのデフォルト)。
基本正規表現 bre にマッチする部分を含む行にのみ番号を振る。 See (grep)Regular Expressions section ‘Regular Expressions’ in The GNU Grep Manual.
セクションの区切り文字を cd にする。デフォルトは ‘\:’。 c のみを指定すると、二番目の文字は、デフォルトと同じ ‘:’ になる。 (‘\’ などのメタ文字は、シェルが展開しないように、引用符やバックスラッシュで保護するのをお忘れなく。)
‘--body-numbering’ と同様。
‘--body-numbering’ と同様。
行番号を number づつ増やす (デフォルトは 1)。
空行にも番号を付けるとき、連続する number (デフォルトは 1) 行の空行を 1 論理行と数え、最後の空行にのみ番号を振る。連続する空行が number 行未満のときは、番号を振らない。 空行というのは、文字を全く含まない、スペースやタブさえも含まない行のことである。
行番号付けのフォーマットを選択する (デフォルトは rn
)。
左詰めにする。先頭を 0 で埋めない。
右詰めにする。先頭を 0 で埋めない。
右詰めにする。先頭を 0 で埋める。
論理ページの先頭で行番号をリセットしない。
出力中で行番号とテキスト部分との区切りに string を使う (デフォルトはタブ文字)。
各論理ページで行番号を number から始める (デフォルトは 1)。
行番号に number 個の文字を使用する (デフォルトは 6 文字)。
終了ステータス 0 は成功を示し、0 以外の値は失敗を示す。
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