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mkdir
: ディレクトリを作成するmkdir
は、指定された名前でディレクトリを作成する。
書式:
mkdir [option]… name… |
mkdir
は、name で指定された各ディレクトリを、指定された順番で作成する。
name がすでに存在していると、エラーになり、その旨メッセージを出すが、
name がすでに存在していても、‘-p’ オプションが指定され、name
がディレクトリの場合は、エラーにならない。
このプログラムでは以下のオプションが使用できる。参照: 共通オプション.
作成するディレクトリの許可属性ビットを mode に設定する。mode には
chmod
と同じ書式を使用し、‘a=rwx’ (すべてのユーザに、読み、書き、
実行を許可する) を基点とする。See section ファイルの許可属性.
通常、ディレクトリには、作成された時点で、要求したとおりのファイル・モードビットが付く。 GNU の拡張として、mode で特殊モードビットも指定できるが、 その場合は、ディレクトリは存在しているが、特殊モードビットは要求どおりではないという、時間の隙間が生じるかもしれない。 ディレクトリの set-user-ID ビットと set-group-ID ビットが、 このオプションを使って変更しない場合にどのように継承されるかについては、 次の節を参照していただきたい。See section ディレクトリの Set-User-ID と Set-Group-ID ビット.
各引数について、存在していない親ディレクトリがあれば、それを作成し、 その許可属性ビットを umask を基にして ‘u+wx’ になるように設定する。 親ディレクトリがすでに存在している場合は、このオプションは何もせず、 その許可属性ビットを変更することもない。
新たに作成するいかなる親ディレクトリの許可属性ビットも、‘u+wx’
を含むある一定の値に設定するには、mkdir
を実行する前に、umask
を設定すればよい。たとえば、‘(umask u=rwx,go=rx; mkdir -p P/Q)’
というシェルコマンドで ‘P’ という親ディレクトリを作れば、その許可属性ビットは
‘u=rwx,go=rx’ になる。また、親ディレクトリに特殊モードビットも設定するには、
chmod
を mkdir
の後で実行すればよい。
新たに作成される親ディレクトリの set-user-ID ビットと
set-group-ID ビットがどのように継承されるかについては、
次の節を参照していただきたい。 See section ディレクトリの Set-User-ID と Set-Group-ID ビット.
ディレクトリを作成するごとに、メッセージを表示する。‘--parents’ と併せて使うと、大変便利である。
context が指定されていない場合は、出力するファイルの SELinux
セキュリティ・コンテキストを、出力先におけるシステムのデフォルトのタイプに合わせて調整する。
これは、restorecon
コマンドの動作に似ている。
このオプションの長い形式を使って、コンテキストを明示的に指定した場合、
そのコンテキストが設定されるのは、新しく作成されるファイルに対してのみである。
コンテキストを指定した場合に、SELinux と SMACK のどちらも無効になっていると、
警告メッセージを出す。 (context を省略できるのは、coreutils-8.22 から)
終了ステータス 0 は成功を示し、0 以外の値は失敗を示す。
This document was generated on June 7, 2022 using texi2html 1.82.