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12.4 mkfifo: FIFO (名前付きパイプ) を作成する

mkfifo は、指定された名前で FIFO (名前付きパイプ named pipes とも言う) を作成する。

書式:

 
mkfifo [option] name

FIFO は特殊なファイル型の一つであり、 これを利用すると、独立したプロセスの間でデータのやりとりが可能になる。 片方のプロセスが FIFO を書き出し用にオープンし、もう一方のプロセスが読み込み用にオープンする。 そうすると、シェルなどにある普通の名前のない (anonymous) パイプを使ったときのように、 データを一方から他方へ流すことができるのである。

このプログラムでは以下のオプションが使用できる。参照: 共通オプション.

-m mode
--mode=mode

作成する FIFO の許可属性を mode にする。modechmod で使用するのと同じシンボル表記であり、‘a=rw’ (すべてのユーザに、 読み、書きを許可する) を基点として使う。mode で指定するのは、 ファイルの許可属性ビットのみにするべきである。 See section ファイルの許可属性.

-Z
--context[=context]

context が指定されていない場合は、出力するファイルの SELinux セキュリティ・コンテキストを、出力先におけるシステムのデフォルトのタイプに合わせて調整する。 これは、restorecon コマンドの動作に似ている。 このオプションの長い形式を使って、コンテキストを明示的に指定した場合、 そのコンテキストが設定されるのは、新しく作成されるファイルに対してのみである。 コンテキストを指定した場合に、SELinux と SMACK のどちらも無効になっていると、 警告メッセージを出す。 (context を省略できるのは、coreutils-8.22 から)

終了ステータス 0 は成功を示し、0 以外の値は失敗を示す。


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