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16.3 test: ファイルタイプのチェックや値の比較を行う

test は、条件式 expression の評価次第で、0 (真) または 1 (偽) のステータスを返す。式を構成する各部分は、独立した引数でなければならない。

test は、ファイルのステータスを検査することができる。 また、文字列を扱う演算子や、数値を比較するための演算子も備えている。

test には、‘test’ で始める書式のほかに、一対の角カッコを使用するもう一つの書式がある。 たとえば、‘test -d /’ の代わりに、‘[ -d / ]’ と書いてもよい。角カッコは、独立した引数でなければならない (訳注: すなわち、他の引数と空白で分離されていなければならない)。 だから、たとえば、‘[-d /]’ では、望みの結果を得られないことになる。 ‘test expression’ と ‘[ expression ]’ は、同じ意味なので、以下では前者の書式についてのみ解説する。

書式:

 
test expression
test
[ expression ]
[ ]
[ option

シェルの組み込み機能の test やエイリアスのために、 test に何の修飾も付けずに対話的に使ったり、スクリプトの中で使ったりすると、 動作がここで述べているものとは違うことがあるかもしれない。 シェルによる干渉を避けるためには、env 経由で test を起動すればよい (すなわち、env test … のようにだ)。

expression を省略した場合、test は、偽を返す。 expression が引数 1 個だけだった場合、test は、その引数が空 (null) ならば、偽を返し、さもなければ、真を返す。 引数には、‘-d’, ‘-1’, ‘--’, ‘--help’, ‘--version’ といった、他のほとんどのプログラムでなら、オプションとして扱われるものも含めて、 どんな文字列でも指定することができる。そこで、ヘルプやバージョン情報を取得するには、 ‘[ --help’ や ‘[ --version’ という形でコマンドを実行する必要がある。 この場合、いつもと違って、閉じカッコは付けない。 See section 共通オプション.

終了ステータス:

 
0: 式が真の場合。
1: 式が偽の場合。
2: エラーが起きた場合。

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