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mknod
: ブロック型やキャラクタ型のスペシャルファイルを作成する。mknod
は、指定された名前で FIFO、キャラクター・スペシャルファイル、
ブロック・スペシャルファイルを作成する。
書式:
mknod [option]… name type [major minor] |
これまでに使ってきた「特殊なファイル型 (“special file type”)」という言い回しとは違って、
「スペシャルファイル (special file)」という用語には、Unix では技術的な意味が存在する。
すなわち、それは、データを生成したり、受け取ったりできるもののことである。
たいていの場合、それはハードウェアという物理的なものを指し、
たとえば、プリンタやディスクがそれに当たる。(なお、そうしたスペシャルファイルは、
通常、システムの設定時に作られる。) mknod
は、
このタイプのファイルを作成するコマンドである。そうしたデバイスには、そこから一度に
1 文字 (a character) づつしか読むことのできないものもあれば、一度に 1 ブロックを
(すなわち、たくさんの character を) 読み込むことのできるものもある。
それ故、スペシャルファイルには、ブロック・スペシャルファイル
(block special files) とキャラクタ・スペシャルファイル
(character special files) があると言われるのである。
シェルの組み込み機能の mknod
やエイリアスのために、
mknod
に何の修飾も付けずに対話的に使ったり、スクリプトの中で使ったりすると、
動作がここで述べているものとは違うことがあるかもしれない。
シェルによる干渉を避けるためには、env
経由で mknod
を起動すればよい (すなわち、env mknod …
のようにだ)。
name に続く引数では、作成するファイルのタイプを指定する。
FIFO を作成する
ブロック・スペシャルファイルを作成する
キャラクタ・スペシャルファイルを作成する
ブロック型やキャラクタ型のスペシャルファイルを作成する際には、 ファイルタイプに続いて、メージャー・デバイス番号とマイナー・デバイス番号を指定する必要がある。 メージャーやマイナーのデバイス番号が ‘0x’ や ‘0X’ で始まっていれば、 番号は 16 進数と見なされる。‘0’ で始まっていれば 8 進数、それ以外の場合は 10 進数である。
このプログラムでは以下のオプションが使用できる。参照: 共通オプション.
作成するファイルの許可属性を mode にする。mode は chmod
で使用するのと同じシンボル表記であり、‘a=rw’ を基点として使う。
mode で指定するのは、ファイルの許可属性ビットのみにするべきである。
See section ファイルの許可属性.
context が指定されていない場合は、出力するファイルの SELinux
セキュリティ・コンテキストを、出力先におけるシステムのデフォルトのタイプに合わせて調整する。
これは、restorecon
コマンドの動作に似ている。
このオプションの長い形式を使って、コンテキストを明示的に指定した場合、
そのコンテキストが設定されるのは、新しく作成されるファイルに対してのみである。
コンテキストを指定した場合に、SELinux と SMACK のどちらも無効になっていると、
警告メッセージを出す。 (context を省略できるのは、coreutils-8.22 から)
終了ステータス 0 は成功を示し、0 以外の値は失敗を示す。
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